コード
TD43-01
系列
史学専攻(修士課程)
授業科目
東洋現代史特講
副題
(現代中国の社会経済)
副専攻
担当者
澤田 ゆかり
単位
4
期・曜時
通年 金2
対象学年
学部3・4年生も可
特記事項
学習目標
今日の中国経済の(1)特徴と比較優位を理解し、(2)その歴史的背景と国際環境を学んだうえで、(3)日本に及ぼす影響とその意味をグローバル化の文脈のなかでとらえる。
授業概要
報告形式で行う。まずリーマンショック以降の中国経済が、どのような政策によってV字型回復を実現したのかを解明する。次に中国の国際競争力を産業別の成長過程から分析する。さらに日本との事例の比較を行って、東アジアの産業構造変動を俯瞰する。
テキスト
朱炎編(2010)『国際金融危機後の中国経済』勁草書房
参考文献・課題図書
大橋英夫・丸川知雄(2009)『中国企業のルネサンス』岩波書店。
呉軍華(2008)『中国:静かなる革命』日本経済新聞出版社
受講生への要望
現状分析から入るので、新聞の中国経済に日々目を通すことが望ましい。
評価方法
出席(20%)、報告内容(30%)、質疑応答(10%)、レポート(40%)によって評価する
授業計画
1.中国の経済政策:リーマンショック後の景気回復
2.マクロ経済政策の変化と課題:経済省庁の対応
3.国際金融危機と金融政策:政府コントロールの限界
4.労働市場の転換点:ルイスモデルの証明
5.格差と再分配:新たな公共をめざして
6.中国版グリーン・ニューディール政策:環境とエネルギーの調和
7.対外経済政策の再調整:内需と外需のバランスへ
8.米中経済関係と中国の成長モデル:国際協調の舞台裏
9.対外進出の時代:「走出去」戦略
10.国有企業の発展(1):誕生と成長の歴史
11.国有企業の発展(2):挫折から再生へ
12.民間企業の成長(1):伝統との断絶と敬称
13.民間企業の成長(2):3類型から産業集積へ
14.外資系企業の役割(1):帝国主義と外資系資本
15.外資系企業の役割(2):世界の工場へ
16.中国企業の課題(1):政府主導と国有支配
17.中国企業の課題(2):技術革新と成長の持続
18.テレビ産業の急成長:「不足の経済」から生産過剰へ
19.携帯電話の国産化:垂直分裂の優位と陥穽
20.鉄鋼産業:爆発的な拡大による高度化
21.自動車産業:商用車から電気乗用車への飛躍
22.二輪車産業:ドミナントモデルと技術移転
23.リサイクル産業:BOPと廃棄物の国際移動
24.農業:「三農問題」からの脱却
25.土地の使用権と住宅改革:不動産バブルの構造
26.労使関係の変化:労働契約法の施行とNGOの役割
27.労使関係の変化:労働契約法の施行とNGOの役割
28.中産階層と共産党の「同盟」:官制資本主義の道
29.社会保障の制度改革:一人っ子政策と少子高齢化の行方
30.東アジアとTPP:ネオリベラリズムの変形
自由記述欄
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