コード AM11-01
系列 系列:キリスト教学Ⅰ
授業科目 キリスト教学Ⅰ-1
副題 (女性と社会)
副専攻
担当者 長島 世津子
単位 4
期・曜時 通年 金2
対象学年 1(A)・2年
特記事項

学習目標
 学問研究のための学問研究ではなく、これまで見過ごされてきた女性達の視点に立って世界の構造的バランスを回復すること―いのち、自然との共生、世界平和への貢献への大きな使命と力を生き生きと自覚すること。
授業概要
 女性である自分と向かい合い、その弱さと限界を知ると同時に力強さと豊かさの理解を深め,その可能性の実現を模索する最も基本となる授業です。
 社会において私たちが日々の生活を通して見、聞き、感じている共通の体験をまず掘り下げていきましょう。そのプロセスにおいて私たちは様々な生活場面を通して女性特有の課題に直面しますが、それと同時にその背景となっている伝統的に培われてきた女性観がポジティブな意味でもネガティブな意味でも浮き彫りになります。また経験に根ざした女性の視点で社会の諸問題を捉えなおそうと試みることによって、同じような経験を共有する世界の女性たちの関心とその動きに敏感になっていきます。
 この一年間を通してグローバルな共感と連帯の輪を広げ、私たち女性の意識の地平を大きく広げていきましょう。またもう一方の性である男性と様々な生活場面でどのようにお互いを一個の人格として尊重しあい互いを生かしあえる豊かなかかわりが築けるのか、新しい視点で共に模索していきましょう。
テキスト
 長島世津子著『ライフ・シェアとパートナ―シップ――キリスト教女性学』門土社
 『聖書 新共同訳 旧約聖書 続編つき』(日本聖書協会)
 聖書を持っていない人は購入すること。
参考文献・課題図書
 適宜紹介する。
受講生への要望
 世界を取り巻くさまざまな問題に好奇心を持つ事から始めましょう。一年後のあなたが楽しみです。
評価方法
 小レポート、ディスカッション、試験
授業計画
1.女性学とは
2.女性のアイデンティティはどのように作られたか
3.公民権運動とアメリカの女性達
4.日本の女性 ライフサイクルの変化
5.隠れたカリキュラムと固定的性役割分業意識
6.ベティ・フリーダンと第二波女性解放運動
7.シンデレラ・コンプレックス
8.ジェンダーはどのように形成されたか 旧約聖書に見る女性観
9.新約聖書に見る女性観
10.歴史の中の女性達:女性観の変遷
11.世界女性会議と女性達のネットワーク
12.女子差別撤廃条約を読む
13.女子差別撤廃条約と国際社会の取り組み
14.男女雇用機会均等法から男女共同参画社会へ
15.世界の女性たちの現状と課題(アジア)
16.世界の女性たちの現状と課題(欧米)
17.世界の女性たちの現状と課題(中近東)
18.セクシャルハラスメント
19.マスメディアは女性をどう描いてきたか
20.女性の生と性をめぐって(1)
21.女性の生と性をめぐって(2)
22.女性と結婚:結婚観の変化
23.女性と家族、家族の危機と崩壊
24.リプロダクティブヘルスライツ
25.働きながらの子育て(1)
26.働きながらの子育て(2)
27.家族と社会の支援体制の現状と課題
28.豊かなパートナーシップとキャリア女性達
29.女性とエコロジイ:自然との共生
30.女性はどう現代社会に寄与できるか
自由記述欄
一年後のあなたは必ず何か変わっているはずです。日々の生活を通して見、聞き、感じている共通の体験を掘り下げながら、世界を取り巻く様々な問題に関わっていくヒントを一緒に模索していきましょう。

Copyrights 2011 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ