コード RB83-01
系列 系列:教職専門科目
授業科目 宗教科教育法3
副題 (宗教にかかわる課題を教えるための基礎力を養う)
副専攻
担当者 佐々木 裕子
単位 2
期・曜時 前期 集中
対象学年 2・3年
特記事項

学習目標
・宗教科や宗教にかかわる課題を教える教員として身につけておくべき基礎力を養う。
・宗教の授業を受ける生徒たちの宗教的バックグラウンドや関心は多様化しつつある。そのような中で宗教科を教えていくための具体的な課題を発見し、そのための教授方法を身につける。
授業概要
 この授業は宗教科教育法の入門編として、二つの部分から構成されます。一つは宗教を教える際にその前提となる宗教と教育を取り巻く諸問題について生徒の視点に立って考えてみること、もう一つはそれに対してどのような教材準備やアプローチが可能なのかを、教材研究をはじめマイクロ・ティーチングなどの手法を用いて実践的に学んでいくことです。国際化、多文化化が進む現代社会において宗教科は社会を読む上でも期待される教科となりつつあります。現代の青少年の宗教意識や日本及び世界の諸宗教と宗教教育の課題についての最近の考察を念頭におきつつ共に学んでいきますので、宗教科以外の科目の教員免許を取ろうとしている学生や、宗教に対する一般的な知識を深めたいという学生にも役立つはずです。
テキスト
 なし
参考文献・課題図書
 必要に応じて適宜、紹介
受講生への要望
 宗教科を教える、または宗教科以外の科目において宗教にかかわる課題を教えるということはどういうことかを実践を通して共に考えるための入門コースですので、まずは生徒の立場に立って考える積極的な姿勢を望みます。それゆえ各自が深めたいことや知りたいことなどについて、受講生の希望を十分に取り入れながら進めていきたいと思います。基礎力を養うための授業ですので、宗教に関する基礎知識や信仰の有無等は問いません。
評価方法
 平常点・レポート等
授業計画
1.イントロダクション
2.「宗教と教育」に関する諸課題を考える―学校において「宗教を学ぶ」ということ
3.「宗教と教育」に関する諸問題を考えるー学校において「宗教を教える」ということ
4.現代社会における宗教(1)生徒の視点から
5.現代社会における宗教(2)教師の視点から
6.宗教教育とその課題(1)
7.宗教教育とその課題(2)
8.宗教科担当教員からみた宗教教育の課題と展望(1)
9.宗教科担当教員からみた宗教教育の課題と展望(2)
10.宗教科及び宗教にかかわる課題を教える
11.よりよい授業を準備するために(1)教案作成
12.よりよい授業を準備するために(2)資料・情報収集
13.よりよい授業を準備するために(3)マルチメディア教材とIT機器の活用
14.よりよい授業を準備するために(4)教案を「育てていく」
15.まとめ
自由記述欄
宗教科は教員自身が一から教案を作り上げ、たえずそれを「育てていく」視点が必要となってくるユニークな科目です。その意味で、生徒の視点に立った非常にオリジナルな授業を生徒と一緒に作り上げていくことができるやりがいのある科目であるともいえます。また宗教科を担当しなくても、宗教系の学校で教員となる場合には、宗教的なことがらを扱う機会も多いはずです。この授業の中では、実際に宗教科を担当している教員の方の話を聞く機会も設けるつもりですので、現場でのお話を通して考える機会にもなるかと思います。受講生一人ひとりのニーズにあった授業としていきたいと思いますので、恥ずかしがらずに積極的に疑問や要望を出してください。

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