コード HA55-01
系列 系列:哲学・思想史
授業科目 日本思想史学演習Ⅰ
副題 (日本思想の基礎知識~謡曲)
副専攻 H1
担当者 長野 美香
単位 4
期・曜時 通年 金2
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 日本の古典文献を精読する方法の獲得を目標とする。また,日本の古典演劇である能についての知識など,日本思想に関する基礎的な教養を身につけることを目指す。
授業概要
 能の台本である謡曲を毎回一作品ずつ読む。能では,主役をシテ,シテの相手役をワキと言う。ワキの呼びかけに対して,シテは過去の苦しみや恋の恨みなど,心のうちを語り,舞う。思いを語ることと聞いてやること,またそれを芸能として演ずることと観ることにどのような意味があるか,それぞれの謡曲が「本説」とした古典作品も併せて眺めながら,ゆっくりと味わい,考えていく。
テキスト
 『新編日本古典文学全集58・59・謡曲集1・2』小山弘志,佐藤喜久雄,佐藤健一郎校注・訳 1997・1998年 小学館,他。手に入らないものについてはコピーを配布予定。
参考文献・課題図書
 授業中に紹介する。
受講生への要望
 謡曲はそれぞれが短く,かつ現代語訳のついたテキストを用いるので基礎知識がなくても読める。授業ではレポーターが内容に関するレジュメをもとに発表するが,全員でのディスカッションにより疑問点・問題点を話し合っていく。受講者はあらかじめ当日扱う謡曲を読み,毎回授業のはじめに簡単なペーパーを提出することが求められる。
評価方法
 授業への参加姿勢。出席状況。担当箇所のレポート,ペーパーの提出状況。
授業計画
1.授業の進め方について。担当の決定。
2.『葵上』:以下,扱う可能性のある謡曲名をあげるが,実際には受講人数や受講者の希望等によってこれらのうちからいくつかを選ぶ予定。
3.『阿漕』
4.『安達ヶ原(黒塚)』
5.『井筒』
6.『鵜飼』
7.『善知鳥』
8.『江口』
9.『姨捨』
10.『鉄輪』
11.『通小町』
12.『邯鄲』
13.『砧』
14.『清経』
15.『桜川』
16.『隅田川』
17.『関寺小町』
18.『卒塔婆小町』
19.『忠度』
20.『定家』
21.『融』
22.『野宮』
23.『班女』
24.『檜垣』
25.『松風』
26.『三井寺』
27.『通盛』
28.『求塚』
29.『山姥』
30.『湯谷(熊野)』
自由記述欄

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