コード HA36-01
系列 系列:哲学・思想史
授業科目 倫理学演習Ⅲ
副題 (日本の思想を考える)
副専攻 H1
担当者 長野 美香
単位 4
期・曜時 通年 火2
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 日本思想の分野について基本的な教養を身につけること,先人の思想を学ぶことによって現代の身近な問題を考えるヒントを得ることを目指す。
授業概要
 日本的思索の特徴を考えていく。いずれもテキストを用い,その過程でテキストに引用されている史料原典を探し出し,それを併せて読み解くことで理解を深めていく。
テキスト
 相良亨『日本人の心』[増補新装版]東大出版会,2009年/篠澤利久・馬渕浩二編『倫理学の地図』ナカニシヤ出版 2010年
参考文献・課題図書
 『相良亨著作集』ぺりかん社 1992~1996年/佐藤正英『日本倫理思想史』東京大学出版会 2003年/清水正之『日本の思想』放送大学教育振興会 2008年
受講生への要望
 授業前にテキストを一読し,発表者の発表に熱心に耳を傾け,討論に参加してほしい。
評価方法
 授業への参加態度。出席状況。担当箇所のレポート。
授業計画
1.授業の進め方,プレゼンテーションの準備方法等,担当者の決定について。
2.プレゼンテーションの準備。
3.この世を生きる悲しみについて。
4.あきらめとあこがれ。
5.世を捨てるということ。
6.悲しみと安心をめぐって。
7.ともに悲しむということ。
8.「覚悟」とはなにか。
9.死をやすらぎと考えること。
10.魂のゆくえをどのように考えたか。
11.人生を「一酔の夢」と考えること。
12.「浮き世」という発想。
13.「武士道と云(ふ)は死ぬ事と見付(け)たり」。
14.「知らず,生れ死ぬる人,何方より来たりて,何方へか去る」。
15.予備日。
16.「おのずから」を意味する「自然」がnatureを意味すること。
17.「おのずから」と「みずから」とが同じであること。
18.「あめつちの心」のままに生きる。
19.「おのずから」であることが霊妙であること。
20.「おのずから」に反する「作為」を偽りとする。
21.仏のはからいを「おのずから」と捉えること。
22.「おのずから」形而上学が抱える問題。
23.和をめぐって─和を以て尊しとするか。
24.和をめぐって─独立と和は対立するか。
25.誠実をめぐって─正直の頭に神は宿るか。
26.誠実をめぐって─自分の限界を知る。
27.運命をめぐって─縁は異なもの味なものか。
28.運命をめぐって─因果応報の呪縛。
29.まとめ。
30.予備日。
自由記述欄

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