2010 syllabus

コード	HA30-01
系列	系列：哲学・思想史
授業科目	倫理学概論Ⅰ
副題
副専攻	H1

担当者	米澤　克夫
単位	2
期・曜時	前期　金2
対象学年	1(B)･2・3・4年
特記事項

学習目標

　価値、義務、正義などに関わる基本的概念（「よい」、「わるい」、「すべきである」、「すべきでない」、「公正」、「不公正」など）の意味をメタ倫理的に再吟味しながら、様々な倫理思想に触れて、現代において生きるのに役立つことを目指す。

授業概要

　狭義の倫理思想はもちろん、人間に関する様々な学問（特に文学、心理学、映画など）の知見を多く援用しながら、現代における様々な倫理的課題を考察する。

テキスト

　特に用いない。必要に応じてプリントを用意する。

参考文献・課題図書

　必要に応じて、講義中に指示する。

受講生への要望

　じっくり考えることが好きな学生の受講を望む。

評価方法

　リアクション・ペーパーと１回の小レポートと期末試験と出席状況を総合して評価する。

授業計画

１．倫理学とは何か(1)
２．倫理学への精神分析学的なアプローチ
３．倫理的ジレンマの構造
４．理性と欲望―合理的行動とアクラシア
５．性悪説か性善説か―ホッブスとルソー
６．現代社会における倫理的ジレンマ（１）
７．現代社会における倫理的ジレンマ（２）
８．義務倫理と功利主義倫理（１）―カントとJ.S.ミル
９．義務倫理と功利主義倫理（２）―人を救うために嘘をつくことは許されるか
10．前回の内容に関わるビデオの鑑賞
11．義務倫理と功利主義倫理（３）―正義(公正）の概念と情念
12．人格と責任ーロック、カントの｢人格｣概念、生命倫理などの話題に関連させて
13．共感・共苦の倫理ーヒューム、スミス、ショーペンハウアーなど
14．試験
15．まとめ

自由記述欄

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