コード EF01-01
系列 系列:人間関係
授業科目 文化人類学1
副題 (文化人類学入門)
副専攻 E1
担当者 馬場 淳
単位 2
期・曜時 後期 月4
対象学年 2・3・4年
特記事項

学習目標
 多様なテーマを事例にしながら文化人類学の視点・方法論と基礎知識を学ぶとともに、グローバル化に伴う社会・文化現象や地域社会の問題に対して、より幅広い視野で考えることができるようになる。
授業概要
 授業では、文化人類学が扱ってきた多様なテーマと具体的な事例(太平洋地域が中心となる)を取りあげ、先進国・自民族中心的な人間観・社会観に対する相対的かつ批判的な視点を養うとともに、文化人類学の基礎から今日の人文・社会科学的な諸問題について理解を深める。
テキスト
 特定のテキストは指定しない。授業内容に関連する重要な文献は授業中に適宜提示する。
参考文献・課題図書
 一般的な概説書:祖父江孝男『文化人類学入門(増補版)』(1990年)中公新書。課題図書はない。
受講生への要望
 授業内容は複数の参考文献、担当者の調査資料を組み合わせるため、特定の教科書はない。定期試験の問題は講義の内容を出題するため、毎回の出席が望ましい。
評価方法
 定期試験および授業参加の姿勢(出席確認あり)にもとづいて評価する。
授業計画
1.はじめに――文化人類学とは?
2.文化人類学の方法(1)――フィールドワーク
3.文化人類学の方法(2)――民族誌を書く
4.親族と社会
5.さまざまな結婚とその戦略
6.異文化接触の政治学――ヨーロッパ人の他者認識
7.辺境の歴史――キャプテン・クックの死と神話的現実
8.ジェンダー・セクシュアリティ――太平洋諸社会の事例
9.フェミニスト人類学の挑戦と課題
10.グローバリゼーションへの視点――マクドナルドの事例
11.観光開発と伝統――太平洋諸社会の事例
12.先住民運動と文化的アイデンティティ――ハワイの事例
13.消費される文化・身体・モノ――ハワイのフラダンスを中心に
14.未来をめぐる闘争――水没する島と排出権ビジネス
15.まとめ
自由記述欄
文化人類学は今まで自分が育んできた常識を覆す、知的刺激に満ちた学問です。世界のいろいろな事例を見ながら、楽しく学んでいきましょう!

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