コード DF61-01
系列 系列:西洋史
授業科目 ロシア文化史
副題 (ロシアを鏡として「自社会」,「自文化」を見る歴史人類学)
副専攻 D3
担当者 渡邊 日日
単位 4
期・曜時 通年 水2
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 何かについて考えるとき,その何かを照らそうとするもう一つの何かを必要とする。本講義では,ロシア文化史を後者の「何か」をして捉え,単なる通史を超えて,物事を批判的に思考することを練習していきたい。
授業概要
 隣国の大国,ロシアについて,知られていることは多くない。本講義では,文学・音楽・美術などといった定義での文化ではなく,人々の一定のパターン化された生活様式,として解するものとして,ロシアの「文化」について,文化人類学的・社会学的観点から講義を行う。単に地域を知るのではなく,「異なる」地域の「文化」について知るということどはどういうことなのかをも,共に考えていく。
テキスト
 自作プリントを配布する。
参考文献・課題図書
 渡邊日日『社会の探究としての民族誌』東京:三元社,2010年。
受講生への要望
 一方向的な授業に出来る限りしないよう,リアクション・ペーパーの提出を義務づけます。
評価方法
 出席・授業参加度(リアクション・ペーパー)・学期末レポート
授業計画
1.通年の授業を大きく3つのテーマ群に分け,講義する。
2.時折,視聴覚教材を用いる。テーマ群は以下のような計画を予定している(授業の進行状況にそくして微調整あり)。
3.【導入】「文化を通じて地域について学ぶとはどういうことか:人類学的な考え方について」
4.Ⅰ【ロシア帝政時代】
5.ロシア史の前提(1):「タタールのくびき」
6.ロシア史の前提(2):「近代化」
7.植民地体制:シベリアを事例に
8.民族誌・民族運動・社会思想の連関
9.Ⅱ【ソヴィエト時代】
10.ロシア社会学の抗争
11.政治体制と民族的知識
12.社会主義・集団主義・集団化
13.ソ連の民族と文化の理論
14.音楽にみる「ソ連の民族と文化」
15.国家儀礼と社会主義儀礼
16.Ⅲ【ポスト・ソヴィエト時代】
17.社会変化
18.エスニシティとナショナリティ
19.多言語状況
20.学校教育
21.脱集団化と新自由主義
22.宗教の位相
23.市民社会論
24.公共性
25.ジェンダー
26.社会運動
27.環境問題
28.Ⅳ【歴史人類学の射程】
29.Ⅴ【フィールドワークの方法】
30.(予備日)
自由記述欄

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