コード
DB31-01
系列
系列:日本史
授業科目
日本古代史Ⅰ
副題
(摂政・関白と天皇)
副専攻
D1
担当者
佐々木 恵介
単位
4
期・曜時
通年 水3
対象学年
1(B)・2・3・4年
特記事項
学習目標
9世紀後半から約200年間の政治・社会・文化の動向を把握し、そのなかで天皇がどのような役割を果たしたのか、またこの時代の天皇のありかたは、後世にどのような影響をおよぼしたのかについて理解を深める。
授業概要
この講義で対象とする摂関政治の時代については、古くは摂政・関白が天皇を抑えつけ、意のままに政治を行ったとされていた。このような見方は現在ではほぼ否定されているが、それでも摂関政治の時代以後、天皇は政治的に無力になっていったという理解は根強くのこっている。しかし、それならばなぜ天皇は現在にいたるまで連綿と続いてきたのか。むしろこの問題を解く鍵の1つが摂関政治の時代にあるのではないか。この講義では、このような視点から、摂関政治の時代の天皇について、さまざまな角度から考えていきたい。
テキスト
とくになし。
参考文献・課題図書
参考文献・史料はプリントで配布する。
受講生への要望
評価方法
前期・後期の試験期間中に文章で解答する試験を行う。
授業計画
1.摂関政治観の変遷(1)-前近代-
2.摂関政治観の変遷(2)-近代以後-
3.摂関政治成立の前提(1)-太上天皇制の変化、賜姓源氏-
4.摂関政治成立の前提(2)-蔵人と検非違使、天皇と行幸-
5.摂政・関白の成立と天皇(1)-文徳・清和天皇と藤原良房-
6.摂政・関白の成立と天皇(2)-陽成・光孝・宇多天皇と藤原基経-
7.摂政・関白の成立と天皇(3)-摂政・関白の権能-
8.摂政・関白の成立と天皇(4)-寛平の治と内裏空間の再編成-
9.延喜・天暦の治(1)-醍醐・村上天皇と藤原時平・忠平-
10.延喜・天暦の治(2)-延喜・天暦聖代観とその実態-
11.摂関政治全盛期の天皇(1)-摂政・関白のミウチ化-
12.摂関政治全盛期の天皇(2)-一条・三条天皇と藤原道長-
13.摂関政治全盛期の天皇(3)-道長政権の特質-
14.摂関政治全盛期の天皇(4)-頼通政権と摂関政治の衰え-
15.前期の総括
16.摂関政治と王権(1)-太上天皇・親王・賜姓源氏-
17.摂関政治と王権(2)-母后・女院・外戚-
18.摂関政治と王権(3)-公卿・殿上人-
19.儀式・政務と天皇(1)-皇位継承と即位儀礼-
20.儀式・政務と天皇(2)-饗宴-
21.儀式・政務と天皇(3)-人事と政務-
22.祭祀と天皇(1)-穢と天皇-
23.祭祀と天皇(2)-怨霊と天皇-
24.祭祀と天皇(3)-神祇祭祀と天皇-
25.文学・芸能と天皇(1)-学問と天皇-
26.文学・芸能と天皇(2)-和歌と天皇-
27.文学・芸能と天皇(3)-音楽と天皇-
28.摂関期の天皇観(1)-貴族からみた天皇-
29.摂関期の天皇観(2)-庶民からみた天皇-
30.総括
自由記述欄
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