2010 syllabus

コード	CC42-01
系列	系列：日本文学
授業科目	近代文学演習Ⅱ
副題	（村上春樹『ノルウェイの森』読む）
副専攻	C1

担当者	高橋　修
単位	4
期・曜時	通年　火2
対象学年	2・3・4年
特記事項

学習目標

　村上春樹の『ノルウェイの森』を精読します。1980年代的な〈恋愛〉を考えることをとおし、文学の味読の仕方を学びます。

授業概要

　演習形式で、各自の分担部分の発表と討議をとおして授業をすすめます。
　『ノルウェイの森』は、「100パーセントの恋愛小説」などというコピーが付された、1980年代評判の小説でした。単行本の腰帯にはこんなふうに記されていました。
　彼らの求めたものの多くは、既に失われてしまっていた。
　もうそこから進むこともできず、戻ることもできない、
　暗い森の奥に、永遠に……。
　限りない喪失と再生を描く
　今いちばん激しい100パーセントの恋愛小説。
　でも、この小説に書き込まれているのはホントに〈恋愛〉なのでしょうか。また、作中人物たちの微妙な距離はどこから来るのでしょうか。なぜ「僕」はこんな長大な回想をはじめたのでしょうか。問題は単純ではありません。さまざまな問題を受講者とともに徹底的にこだわってみます。と同時にそこに流れている音楽にも耳を澄ませます。

テキスト

　村上春樹『ノルウェイの森』講談社文庫（上）（下）各￥540

参考文献・課題図書

　授業中に指示します。

受講生への要望

　やりがいのある授業を目指します。皆さんの積極的な関りを期待します。
　なお、この科目の受講希望者は事前に研究室で所定の手続きを済ませてください。

評価方法

　出席、発表、授業での発言内容、およびレポート。

授業計画

１．イントロダクション（演習のあり方）
２．村上春樹の世界『風の歌を聴け』
３．村上春樹の世界「スパゲッティーの年に」
４．『ノルウェイの森』１章
５．発表１章
６．発表２章
７．発表３章１
８．発表３章２
９．発表４章１
10．発表４章２
11．発表５章
12．発表６章１（上）
13．発表６章２（上）
14．発表６章３（上）
15．予備
16．前期レポート提出
17．発表６章４（下）
18．発表７章１
19．発表７章２
20．発表８章
21．発表９章
22．発表10章１
23．発表10章２
24．発表11章
25．発表『蛍』
26．まとめ
27．メディアの中の村上春樹１
28．メディアの中の村上春樹２
29．予備
30．後期レポート提出

自由記述欄

■BACK　■検索システムへ　 ■TOPへ