コード
CB35-01
系列
系列:日本文学
授業科目
古典文学研究Ⅴ
副題
(中世文学と旅)
副専攻
C1
担当者
君嶋 亜紀
単位
2
期・曜時
後期 水2
対象学年
2・3・4年
特記事項
学習目標
旅の活性化と旅の文学の増加は、中世という時代を特徴づける一つの文化現象である、と位置づけて、中世の旅の文学を読む。勅撰集に見える歌人の歌だけでなく、現実に旅をした遁世者や敗者、女性の作品にも注目する。
授業概要
鎌倉期を中心として、前半では主に和歌作品を、後半では日記紀行文学を取り上げ、講読していく。そこに描かれた旅の情景と現実との関係、王朝文学との関係などを通して、当時の人々の発想や視点を考察する。
テキスト
プリントを配布する。
参考文献・課題図書
授業中に指示する。
受講生への要望
授業は講義形式で行うが、毎回配布するコメントシートを通して、作品を読んで自ら考え感じたことを発信するという形で、授業に積極的に参加してほしい。
評価方法
出席と試験による。
授業計画
1.導入――中世の旅
2.西行――旅する歌僧
3.…四国の旅、東国の旅
4.旅の歌――『新古今和歌集』より
5.…虚構の旅と現実の旅
6.…歌枕の表現性
7.戦乱と旅――敗者の文学
8.…隠岐の後鳥羽院
9.東国紀行
10.…『海道記』『東関紀行』『春の深山路』
11.女性の旅と文学
12.…阿仏尼『うたたね』
13.…阿仏尼『十六夜日記』
14.…後深草院二条『とはずがたり』
15.まとめ――旅の文化史
自由記述欄
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