コード CA63-01
系列 系列:日本文学
授業科目 日本文学史Ⅲ
副題 (中世和歌史)
副専攻 C1
担当者 君嶋 亜紀
単位 2
期・曜時 前期 水2
対象学年 2・3・4年
特記事項

学習目標
 中世は武士が台頭し戦乱や政変の相次いだ、動乱と分立の時代である。そのような時代に、王朝以来貴族文化の中心にあった和歌は、どのように継承され、また変容していったのか。和歌史を辿りつつ、中世の時代相を考察する。
授業概要
 はじめに中世和歌の基本的な詠歌方法を確認したあと、鎌倉期から南北朝期に至る和歌作品と歌人、歌論書等を時代順に取り上げ、題詠と本意、古典主義と王朝再現、和歌と王権、東国文化圏と享受層の拡大、歌道家の動向といった視点から考察していく。
テキスト
 プリントを配布する。
参考文献・課題図書
 授業中に指示する。
受講生への要望
 授業は講義形式で行うが、毎回配布するコメントシートを通して、作品を読んで自ら考え感じたことを発信するという形で、授業に積極的に参加してほしい。
評価方法
 出席と試験による。
授業計画
1.導入
2.題詠歌の時代――歌合と定数歌
3.古典主義の確立
4.新古今時代
5.…『新古今和歌集』の方法――藤原定家
6.…和歌と政治――後鳥羽院
7.東国文化圏の成立
8.…源実朝の和歌
9.…宗尊親王と鎌倉歌壇
10.皇統と歌道家の分立
11.…二条派と京極派
12.…『玉葉和歌集』『風雅和歌集』
13.勅撰集の終焉
14.…十三代集概観
15.…南北朝の動乱と『新葉和歌集』
自由記述欄

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