2010 syllabus

コード	AS07-01
系列	系列：総合現代教養(自由領域)
授業科目	科学史１
副題
副専攻

担当者	河野　俊哉
単位	2
期・曜時	後期　月5
対象学年	1(A)･2・3・4年
特記事項

学習目標

　「科学」とは何かについて、歴史的に考察します。その際高校までの「科学」が主に理論を中心に学んでいたのに対し、本講義では科学の社会的・文化的側面についての歴史に焦点をあてて講義をすすめます。良い意味で皆さんの科学観が変わることを願っています。

授業概要

　講義形式で授業を進めますが、適宜視聴覚教材を用いたり、授業時に小レポートを課すなりして、双方向の授業を目指します。細かな科学知識は必要としませんが、各自の関心分野（英文学・歴史学・哲学・教育等）から積極的に「科学」との関連を模索して下さい。

テキスト

　共著『科学の真理は永遠に不変なのだろうか』（ベレ出版、2009年）。
　および授業時にプリントを適宜配布します。

参考文献・課題図書

　古川安『科学の社会史』（南窓社、2000年）。
　井山弘幸・金森修『現代科学論』（新曜社、2000年）。

受講生への要望

評価方法

　出席を兼ねた授業時の小レポートと授業外レポートで評価します。

授業計画

１．ガイダンス：「科学」の誕生：歴史観について説明します。
２．「古代ギリシャの自然観」について説明します。
３．「錬金術と絵画」について概観してみましょう。『ハリー・ポッターと賢者の石』。
４．「12世紀ルネサンス」と「大学の誕生」について説明します。
５．「ルネサンスから近代科学へ」～そして『薔薇の名前』について説明します。
６．「科学革命論」再考Ⅰ：概略とその問題点を説明します。「絵画と科学」。
７．「科学革命論」再考Ⅱ：魔術的自然観と機械論的自然観について説明します。
８．「科学革命論」再考Ⅲ：「化学革命」について検討します。「酸素の発見」。
９．産業革命期の自然研究者と「聖俗革命」について説明します。
10．ダーウィンと進化論：概要とその衝撃について説明します。
11．「科学とイギリス文学」に関する研究を概観してみましょう。
12．「ダーウィニズムとウェルズ」：『タイムマシン』について考察します。
13．『フランケンシュタイン』を科学史的に考察してみましょう。
14．「理科離れ」と「科学コミュニケーション」について検討します。
15．本講義のまとめ：「教養教育」の再構築について説明します。

自由記述欄

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