コード
WF62-01
系列
人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目
国際教育研究特論2
副題
(ヨーロッパの生涯学習政策)
副専攻
担当者
澤野 由紀子
単位
2
期・曜時
前期 金2
対象学年
学部3・4年生も可
特記事項
学習目標
国際比較の視座からの教育問題へのアプローチの方法を習得し、批判的思考力を高める。
授業概要
EU(欧州連合)では、知識社会への移行に対応するため、1990年代後半から生涯学習を推進している。本授業では、2000年代に入って中・東欧の旧社会主義諸国を新メンバー国に加えたEUにおいて、欧州を一つにまとめる契機として生涯学習を推進している点に着目し、その背景、内容と加盟各国ならびに周辺諸国における生涯学習政策の展開状況を概観する。また、UNESCOやOECDなどの国際機関と欧州の超国家的機関であるEUが進める教育・生涯学習関連の事業の相違を明らかにしつつ、各国の教育行政機関が国際的レベルで定められた教育方針をどのように受容し、自国の教育政策形成に反映させているのか、考察していく。後半は、受講者各自が関心のある国の生涯学習システム(就学前教育から高等教育、市民の主体的な学びの支援制度等)と教育改革の動向について調査したことを発表する。
テキスト
和文および英文テキストのプリントを毎回配布する。
参考文献・課題図書
大桃敏行他編『教育改革の国際比較』ミネルヴァ書房、2007年/佐藤学・澤野由紀子・北村友人『揺れる世界の学力マップ』明石書店、2009年。
受講生への要望
事前の配布資料を必ず読んで授業に参加し、積極的に討議に参加すること。講義と文献講読を通して、自らの研究の方法論や論文の組み立てなどについて考える契機としてほしい。
評価方法
平常点、授業時の分担報告、提出レポート等により、総合的に評価する。
授業計画
1.オリエンテーション
2.講義(1)ヨーロッパの多様性と共通性、EUによる比較教育研究
3.講義(2)20世紀ヨーロッパにおける「生涯学習」の導入
4.講義(3)リスボン戦略と欧州生涯学習圏の構築
5.講義(4)欧州生涯学習圏における北欧型生涯学習の影響
6.講義(5)欧州高等教育圏の構築へ向けた高等教育改革:
ボローニャ・プロセス
7.講義(6)EUによる国際学力調査の分析と「生涯学習のキー・コンピテンシー」
8.講義(7)国境を超えた教材開発と教育交流
9.調査研究報告(1)
10.調査研究報告(2)
11.調査研究報告(3)
12.調査研究報告(4)
13.調査研究報告(5)
14.調査研究報告(6)
15.まとめ
自由記述欄
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