コード TJ11-01
系列 哲学専攻(修士課程)
授業科目 哲学特論Ⅰ
副題 (キリスト教受容をめぐって~日本の伝統と近代)
副専攻
担当者 長野 美香
単位 4
期・曜時 通年 月3
対象学年 院生のみ
特記事項

学習目標
 日本人の伝統的な倫理観や宗教観についての基礎的な知識を身につけるとともに,異文化におけるキリスト教受容が抱える諸問題について学ぶことを目標とする。
授業概要
 近代日本を代表するキリスト教徒たちの「武士道」に関する著作を精読し,彼らが近代思想やキリスト教それらに、どのように対峙したのか,またみずからの伝統をどのようにそれらに接ぎ木できると考えたのかを読み解いていく。
テキスト
 新渡戸稲造『武士道』(矢内原 忠雄訳)岩波文庫 1984年/内村鑑三『代表的日本人』(鈴木範久訳)岩波文庫 1995年/『日本の説教2・植村正久』日本キリスト教団出版局 2003年)/加藤恒明編『海老名弾正説教集』新教出版社 1973年
参考文献・課題図書
 和辻哲郎『日本倫理思想史』1952年/丸山眞男『忠誠と反逆』筑摩書房 1992年/『相良亨著作集』ぺりかん社 1992~1996年/菅野覚明『武士道の逆襲』講談社現代新書2004年
受講生への要望
 
評価方法
 出席状況・受講態度,担当部分の発表等。
授業計画
1.概要の説明。各テキストの序文を考える。
2.新渡戸稲造『武士道』(原題:"BUSHIDO :The Soul of Japan")
  1.Bushido as an Ethical System(道徳体系としての武士道)
3.2.Sources of Bushido(武士道の淵源)
4.3.Rectitude or Justice(義)
5.4.Courage,the spirit of Daring and Bearing
  (勇・敢為堅忍の精神)
6.5.Benevolence, the Feeling of Distress(仁・惻隠の心)
7.6.Politeness(礼)
8.7.Veracity and Sincerity(誠)
9.8.Honour(名誉)
10.9.The Duty of Loyalty(忠義)
11.10.The Education and Training of a Samurai(武士の教育および訓練)
12.11.Self-Control(克己)
13.12.The Institutions of Suicide and Redress(自殺および復仇の制度)
14.13.The Sword, the Soul of the Samurai(刀・武士の魂)
15.14.The Training and Position of Woman(婦人の教育および地位)
16.15.The Influence of Bushido(武士道の感化)
17.16.Is Bushido Still Alive ?(武士道はなお生くるか)
18.17.The Future of Bushido(武士道の将来)
19.内村鑑三『代表的日本人』(原題:"Japan and The Japanese")
  1.Saigo Takamori and New Japan(西郷隆盛)
20.2.Uesugi Yozan.─A Federal Lord(上杉鷹山)
21.3.Ninomiya Sontoku.─A Peasant Saint(二宮尊徳)
22.4.Nakae Toju.─A Village Teacher(中江藤樹)
23.5.Nichiren.─A Buddhist Priest(日蓮)
24.植村正久「キリスト教の武士道」
25.海老名弾正「新武士道」
26.海老名弾正「士の宗教」
27.その他関連する文献を読む。
28.その他関連する文献を読む。
29.その他関連する文献を読む。
30.その他関連する文献を読む。
自由記述欄

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