コード TG13-01
系列 社会文化学専攻(博士前期課程)
授業科目 比較文化研究特論Ⅲ
副題 (思想と思想交渉:キリスト教土着化論)
副専攻
担当者 小川 早百合
単位 4
期・曜時 通年 金4
対象学年 院生のみ
特記事項

学習目標
 キリスト教が世界で受容されてきた要因についての研究の一部を学び、その実例として日本の場合の特徴と問題点を理解することを目標とする。
授業概要
 キリスト教の受容について、変容と土着化の視点から考える。特に日本における土着化の問題として神道との接触に注目して、二宗教の思想交渉の歴史をたどる。授業は、事前に提示した課題(『現代神道研究集成』所収の文献を中心)に沿って進め、毎回適宜発表を交えながら行う。
テキスト
 クラスで適宜指示する。
参考文献・課題図書
 『現代神道研究集成』(三)(七)(八)(九)(十)
 その他は、クラスで適宜指示する。
受講生への要望
 授業準備用に出された課題には積極的に意欲をもって取り組んでから授業に臨むこと。
 授業の理解には宗教についての知識が必要となるので、履修を希望する場合は、事前に基礎的な知識を得ておくこと。
評価方法
 毎回の課題、発表、出席、レポート、試験で評価をする。
授業計画
1.授業の概要説明、日欧思想交渉史研究動向
2.キリスト教受容論1:キリスト教土着化論の概念の整理
3.キリスト教受容論2:キリスト教土着化論への反論
4.キリスト教受容論3:ヨーロッパにおけるキリスト教の土着化
5.キリスト教受容論4:南米おけるキリスト教の土着化
6.キリスト教受容論5:アジアおけるキリスト教の土着化
7.キリシタン宣教師と神道1
8.キリシタン宣教師と神道2
9.豊臣秀吉の日本神国論
10.ハビアンの思想
11.吉田神道、理論神道の系譜
12.中間試験
13.ケンペル『日本誌』の神道
14.平田篤胤とキリスト教
15.日本におけるロシア正教と日本の伝統宗教1
16.日本におけるロシア正教と日本の伝統宗教2
17.明治維新の宗教政策(神道国教化政策)
18.明治期以降のカトリックと神道1:阿部真造の場合
19.明治期プロテスタントと神道1:聖公会
20.明治期プロテスタントと神道2:宣教師の聖書翻訳(神の概念)
21.明治期プロテスタントと神道3:日本人信徒の神道論1
22.明治期プロテスタントと神道4:日本人信徒の神道論2
23.明治期以降のカトリックと神道2:宣教師の対応1
24.明治期以降のカトリックと神道3:宣教師の対応2
25.欧米人からみた神道(アストン 他)
26.キリスト教受容論6:日本的キリスト教へ1 ロシア正教の場合
27.キリスト教受容論7:日本的キリスト教へ2 海老名弾正、渡瀬常吉
28.キリスト教受容論8:国家主義とキリスト教
29.キリスト教受容論9:日本的キリスト教批判論について
30.期末試験
自由記述欄

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