コード TD11-01
系列 史学専攻(修士課程)
授業科目 東洋古代史特講Ⅰ
副題 (東西交渉史-中国文献を中心に‐)
副専攻
担当者 愛宕 元
単位 4
期・曜時 通年 水5
対象学年 学部3・4年生も可
特記事項

学習目標
 前近代の中国において他の歴史世界に関する情報がどのように記録されたか、漢文史料を深く読み解くことを通して、東西交渉の実像を探る
授業概要
 前近代の中国と他の歴史世界との人、もの、情報の交流について、先秦時代、秦漢から三国期、北魏から隋唐期、宋元期を中心に、近年の豊富な考古学上の関連する出土文物を紹介しながら検討する
テキスト
 詳細なレジュメを配布する
参考文献・課題図書
 講義の過程で逐次紹介する
受講生への要望
 時代を追った通史の授業となるので、毎回出席が望まれる。
評価方法
 出席状況と試験によって評価する。
授業計画
1.東西交渉の主要ルート、史料上での活発な時代について
2.先秦期、彩文土器(彩陶)と玉(軟玉)
3.春秋戦国以後、ガラス・陶磁器・絹
4.ギリシア・ローマ文献に見える中国情報(1)
5.ギリシア・ローマ文献に見える中国情報(2)
6.ギリシア・ローマ文献に見える中国情報(3)
7.漢武帝期の張騫西使(1)、その背景と派遣目的
8.漢武帝期の張騫西使(2)、張騫のもたらした西方情報の確度
9.漢武帝期の張騫西使(3)、所謂「張騫物」について
10.漢と匈奴との戦いに出現するローマ兵について
11.後漢期の甘英西使
12.後漢期の大秦(ローマ)国王安敦の遣使について
13.三国期の大秦国情報
14.北魏期の東西交渉(1)
15.北魏期の東西交渉(2)
16.北魏の都洛陽の国際性
17.北魏から隋唐期の遺跡出土の多彩な外国貨幣
18.唐代の東西交渉、唐文化の異文化受容の特異性
19.唐代三夷教(祆教,摩尼教、景教)について
20.近年発見のいくつかの祆教徒墓の壁画の紹介
21.「大秦景教流行中国碑」の分析(1)
22.「大秦景教流行中国碑」の分析(2)
23.20世紀初めの西欧列強の中央アジア探検とその成果
24.唐代のイスラーム圏に関する情報
25.イスラーム側文献が伝える中国情報
26.唐代の国際貿易港揚州について
27.元代の国際貿易港揚州について
28.宋元時代の国際貿易港泉州の繁栄
29.泉州出土のアラビア文等の各種宗教碑文(1)
30.泉州出土のマニ教徒等の各種宗教碑文(2)
自由記述欄

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