コード RB82-01
系列 系列:教職専門科目
授業科目 宗教科教育法2
副題 (宗教教育の可能性を広げる)
副専攻
担当者 藤原 聖子
単位 2
期・曜時 前期 火5
対象学年 2・3年
特記事項

学習目標
・市民性教育としての宗教教育の役割を知り、宗教科を社会科や国語科とリンクすることができる。
・宗教に関する日常的な問題を題材に、子どもの課題解決能力をひき出す方法を考えつつ、自分の能力をも高める。
授業概要
 受験に縛られない宗教科の授業には、講義+暗記という受け身の学習ではない、自ら課題を発見し解決するという能動的な学習方法を導入しやすいというメリットがあります。これからの市民社会を担う子どもたちに必要となる能力を育てるのに、宗教科が役立つということです。そのような観点からとらえ直した宗教科教育は、宗教系学校だけでなく公立校の社会科や国語科でも活かすことができるでしょう。授業形態は講義と双方向性。
テキスト
 なし
参考文献・課題図書
 『世界の宗教教科書』(DVD)、藤原聖子『三大宗教 天国・地獄クエスト』他、授業時に適宜指示する。
受講生への要望
 最初に皆さんの要望もお聞きして、内容に反映させていきます。受講にあたっては、信仰の有無、基礎知識の有無は問いません。
評価方法
 平常点・レポート類
授業計画
1.イントロダクション―宗教教育の可能性を広げよう
2.諸宗教に関する基礎知識を総合的に身につけるには①
3.諸宗教に関する基礎知識を総合的に身につけるには②
4.課題発見・探究学習の実践
「課題」には、生徒が直面する課題、生徒が大人になった時の課題、教員が直面する課題が含まれます。
5.例①あなたの職場に、宗教的理由からベジタリアンである同僚がいます。その人が、「共有の冷蔵庫にお弁当を入れようとしたら、誰かのハムサンドがあった。隣にお弁当を置くなんて耐えられない」と苦情を言ってきたらどう対処したらいいか。
6.例②あなたのクラスに、キリスト教徒の生徒が1人います。その生徒に「キリスト教徒として、○○についてどう思うか」と尋ね、発言させることはよいのかどうか。生徒がイスラム教徒やユダヤ教徒だった場合はどうか。
7.例③「世界にはいろいろな宗教がありますが、みな根っこでは同じなのです、つながっているのです」と教えることは中立的なのかそうではないのか。
8.例④裁判員となった場合、宗教に関する素養が問われるケースにはどのようなものがありえるか。
9.例⑤
10.例⑥
11.例⑦
12.例⑧
13.例⑨
14.例⑩
15.まとめ
自由記述欄
例①-④として示したような、楽しく取り組める課題、興味をそそる課題、思わず考えさせられる課題を、諸外国での実践例を参考にしながら用意します。慣れてきたら、受講生の皆さんからも課題を出していただきます。その繰り返しを通して、いろいろな教科で使える「引き出し」を増やしていきます。

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