2009 syllabus

コード	JC14-01
系列	系列：教育学・初等教育学
授業科目	教育哲学２
副題	（人間の尊厳教育といのちの尊厳教育）
副専攻	J1

担当者	増渕　幸男
単位	2
期・曜時	後期　木5
対象学年	2・3・4年
特記事項

学習目標

　人間の尊厳が脅かされている現実を「いのちの尊厳」の問題として捉えつつ、学校や家庭での教育現場が自覚的にこの問題と向き合うための考え方を習得する。

授業概要

　教育を哲学的に理解するとはどのようなことかを考え,
人間の尊厳を考える教育とはどのような教育であるかに対するアプローチの仕方を習得する。特に共生社会に求められる人間の生き方を中心に、いのちの尊厳理解教育や異質な他者理解のための教育学的課題を考える。キリスト教的人間観に基づく教育理論および実践課題についても触れる。

テキスト

参考文献・課題図書

　いのちの教育と生命科学による死生観に関する図書を紹介する。

受講生への要望

　リアクションペーパーを中心に意見の交換を行うので、自分の考えを発言できるように積極性を期待する。

評価方法

　配布資料に基づいて毎回リアクション・ペーパーを提出する。各人の意見を取り上げながら、教育的思考と問題性の理解を深めるための意見交換を行う。主体的な参加と発言を求める。リアクション・ペーパーおよび平常点で評価する。

授業計画

１．ガイダンス：教育と哲学の関連性について
２．現代教育の問題状況について理解する
３．いじめと不登校から考える人間の尊厳とは
４．他者との関係を築く精神的資質とは
５．他者排斥の事例を分析し人間関係を考える
６．ナチズムのユダヤ人排斥は何によるのかを考える
７．異文化間のコミュニケーションを阻害する要因とは
８．人格として人間の尊厳を理解する原理とは
９．いのちの尊厳とは何かを考える
10．誕生と死に関する現代科学の理解の仕方とは
11．生命科学が推進する死生観の実態について
12．日本・中国・韓国の死生観に関する教育の違いとは
13．いのちを扱う教科書の記述は正しいか
14．生きる力のキリスト教的意味を考える
15．総括

自由記述欄

聖書の教えも取り込んだ人間の尊厳問題を現実の教育問題と関連付けて考えていく。

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