2009 syllabus

コード	HB14-01
系列	系列：哲学・思想史
授業科目	哲学演習Ⅳ
副題	（近代哲学にたいする現代思想の異議申立）
副専攻	H1

担当者	冨原　眞弓
単位	4
期・曜時	通年　水3
対象学年	1(B)･2・3・4年
特記事項

学習目標

　ガリレオに始まる近代哲学･科学の発想や方法論が、現代人の思考法に及ぼす功罪を探り、近代哲学にたいする現代思想の異議申立の意味を明らかにする。

授業概要

　ガリレオが天文学や物理学で完遂した思考の転換を、デカルトは哲学と数学の領域で追認した。まず、スピノザ、ヒューム、カント、マルクス等の方法論を学び、つぎに、近代的思考に異議申立をする現代思想の射程を研究する。

テキスト

　未定。最初の授業で紹介する。

参考文献・課題図書

　未定。授業の進展に合わせて随時紹介する。

受講生への要望

　要約作成、研究発表、質疑応答、討論会等への積極的な参加を期待する。

評価方法

　出席率（3分の1以上の欠席で単位取得の資格喪失）、要約作成、課題提出等により総合的に評価する。

授業計画

１．方法論の説明と課題担当の決定
２．発表１　政教分離と知的自由―スピノザ『神学・政治論』
３．発表２　因果論と懐疑論―ヒューム『人間本性論』
４．発表３　観念連合―ヒューム『人間本性論』
５．発表４　認識の限界―カント『プロレゴメナ』
６．発表５　自由と無規定性―カント『実践理性批判』
７．発表６　人間の尊厳―マルクス『経済学･哲学草稿』
８．発表７　芸術の転覆性―ベンヤミン「複製芸術時代の芸術作品」
９．発表８　持続と記憶―ベルクソン『時間と自由』
10．発表９　実存と本質―サルトル『出口なし』『嘔吐』
11．総括１
12．課題研究１　形而上学とロゴスの優越
13．課題研究２　二元論あるいはプラトンの呪縛
14．課題研究３　現象学から実存主義へ
15．課題研究４　記号論とコミュニケーション理論
16．課題研究５　構造主義と文化人類学
17．課題研究６　ポスト構造主義
18．総括２
19．概念研究１　志向性
20．概念研究２　知覚
21．概念研究３　想像力
22．概念研究４　生活世界
23．概念研究５　世界内存在
24．概念研究６　無意識
25．概念研究７　アルケオロジー
26．概念研究８　器官なき身体
27．概念研究９　顔
28．自由研究１
29．自由研究２
30．１年の総括

自由記述欄

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