2009 syllabus

コード	HA32-01
系列	系列：哲学・思想史
授業科目	倫理学演習Ⅰ
副題	（１．倫理学の基本問題　２．愛について考察）
副専攻	H1

担当者	米澤　克夫
単位	4
期・曜時	通年　金3
対象学年	2・3・4年
特記事項

学習目標

　倫理学のごく基本的テーマ（善悪、愛）と思想を具体的にたどり、テキストの主題を共に思索しながら、現代的な倫理的問題や自分の生き方を深めることに資することを目的とする。また英語の文献を読む能力を高めることを目指す。

授業概要

　以下の授業計画に従って演習を行う。

テキスト

　加藤尚武『現代倫理学入門』（講談社学術文庫）783円
　E.フロム『愛するということ（The Art of Loving)』（紀伊國屋書店）1262円
　この二冊は必ず入手すること。それ以外はプリント、コピーを用意する。

参考文献・課題図書

　ヒラリー・パットナム『事実／価値の二分法の崩壊』（法政大学出版局）

受講生への要望

　昨年の倫理学演習と同じテ一マ・テキストなので、再履修はできない。

評価方法

　自分の担当した部分に関するレジメを作成して、発表し、討論する。演習への関わり方全般で評価する。一部英語の文献を読む。

授業計画

１．演習のやり方の説明
２．『現代倫理学入門』１．人を助けるために嘘をつくことは許されるか
３．２．十人の命を救うために一人の人を殺すことは許されるか
４．３．十人のエイズ患者に対して特効薬が一人しかない時、誰に渡すか
５．４．エゴイズムに基づく行為はすべて道徳に反するか
６．５．どうすれば幸福の計算ができるのか
７．６．判断能力の判断は誰がするか
８．７．＜…である＞から＜…であるべき＞を導き出すことはできないのか
９．８．正義の原理は純粋な形式で決まるのか、共同の利益で決まるのか
10．９．思いやりだけで道徳の原則ができるのか
11．10．正直者が損をすることはどうしたら防げるか
12．11．他人に迷惑をかけなければ何をしてもよいか
13．12．貧しい人を助けるのは豊かな人の義務であるか
14．13．現在の人間は未来の人間に対する義務があるか
15．14．正義は時代によって変わるか
16．15．科学の発達に限界を定めることができるか
17．予備日
18．予備日
19．『愛するということ』第一章愛は技術か
20．第二章愛の理論１
21．第二章愛の理論２
22．第二章愛の理論３（１）
23．第二章愛の理論３（２）
24．第二章愛の理論３（３）
25．第三章愛と現代西洋社会におけるその崩壊（１）
26．第三章愛と現代西洋社会におけるその崩壊（２）
27．第四章愛の修練（１）
28．第四章愛の修練（２）
29．予備日
30．まとめ

自由記述欄

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