2009 syllabus

コード	EH03-01
系列	系列：社会調査関連
授業科目	社会調査実習３
副題	（フィールドワークの実践）
副専攻

担当者	石井　洋子
単位	4
期・曜時	通年　金2
対象学年	3・4年
特記事項

学習目標

　調査テーマの設定、関係資料の収集と読み込み、統計データの分析、予備調査および調査の申し入れ、挨拶、必要機材の準備を経て、フィールドワーク（インタビュー調査や参与観察など）を実施する。それを通して、文化人類学の調査に必要な手法と、社会調査実施における倫理観を体得していく。

授業概要

　多文化的状況が押し寄せる２１世紀を迎え、日本の「伝統」は、どのように存続していけるのだろうか。こうした問題意識を糸口に、この授業では、文化人類学の主要な方法である質的調査の実践として、自分の足で出向き、自分の目で見て考えるフィールドワークを体験する。

テキスト

　特になし。　

参考文献・課題図書

　菅原和孝編2006『フィールドワークへの挑戦』世界思想社
　芳賀日出男1997『日本の民俗　上下』クレオ

受講生への要望

　フィールドワークは、一人一人の明瞭な意識と積極的な行動力によって、はじめて成立します。学生との話し合いによっては、数日間の宿泊が必要となる場合もあるので、調査をやり遂げる意志のある学生のみ、参加してほしい。質的調査法２を受講するのが望ましい。なお、フィールドワークにかかる経費（調査対象者への謝礼費、共同で使用する資料費ほか）を事前に徴収します（3千円程度）。それ以外、交通費や施設入場料等も自己負担となります。

評価方法

　総合評価を行う。

授業計画

１．イントロダクション：前期は、調査のための準備期間および近場でのフィールドワークの実践期間とし、仲間や教員とのディスカッションを通じて調査イメージを固めていく。日本の伝統的技術が継承されている場所を具体的に調べると同時に、調査テーマと調査地を設定する。そして、調査の受け入れ交渉を行い、調査に必要な機材の検討や滞在先の確保をおこなう。そうした作業と同時並行して、そのものの歴史や行政にかかわる事項を下調べし、調査時に使用するアンケートの質問項目について熟考を重ねる。具体的な調査地は、学生との相談で決定するが、例えば栃木県益子の「益子焼き」を題材とした場合、焼き物そのものの成立や社会関係を調査すると同時に、伝統を継承するための行政的な取り組みについても調査を行う。
２．準備
３．準備
４．フィールドワーク
５．準備
６．準備
７．フィールドワーク
８．準備
９．準備
10．フィールドワーク
11．準備
12．準備
13．フィールドワーク
14．準備
15．予備日
16．イントロダクション：後期は、前期の調査内容の整理と共に、数日間の現地調査を実施した後、調査データの整理と内容分析をおこなう。文献調査による基礎的データの読み込みをつづけ、取得したデータとの整合性を確認すると同時に、論点を整理する。最終的には、報告書の執筆および調査成果の口頭発表を行う。報告書は、調査先ほか関係各所に対して配布する。
17．準備
18．準備
19．フィールドワーク
20．分析・ディスカッション
21．分析・ディスカッション
22．分析・ディスカッション
23．報告書作り
24．報告書作り
25．報告書作り
26．報告書作り
27．報告書作り
28．製本、礼状作り、発送
29．実習の発表会
30．予備日

自由記述欄

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