コード
CC13-01
系列
系列:日本文学
授業科目
古典文学演習Ⅲ
副題
副専攻
C1
担当者
齋藤 真麻理
単位
4
期・曜時
通年 金3
対象学年
2・3・4年
特記事項
学習目標
日本語の歴史や特徴を学びつつ、中世の散文を読み、その時代背景を考察する。
授業概要
型破りな乳母が活躍する『乳母の草紙』は、滑稽味にあふれた御伽草子である。本文を丁寧に読み解き、本作の成立事情を明らかにすると共に、女性に求められた教養とはどのようなものであったのか、考えてみたい。なお、毎回基礎的なくずし字を読む練習を行い、日本の伝統美についても考える一助としたい。
テキスト
伊地知鉄男『仮名変体集』(新典社・¥368)。そのほか、適宜プリントを配布する。
参考文献・課題図書
新日本古典文学大系『室町物語集』下(岩波書店)・『室町時代物語大成』(角川書店)など。
受講生への要望
プリントは各自責任を持って受け取り、保管すること。
なお、この科目の受講希望者は事前に研究室で所定の手続きを済ませること。
評価方法
試験及び出席等の平常点。
授業計画
1.日本の本の話
2.御伽草子概説(1)
3.御伽草子概説(2)
4.絵巻について
5.絵本について
6.『乳母の草紙』輪読1―左大臣家の乳母二人―
7.『乳母の草紙』輪読2―姉姫と妹姫―
8.『乳母の草紙』輪読3―ひいなあそびと琴―
9.『乳母の草紙』輪読4―九九の特訓―
10.『乳母の草紙』輪読5―平家琵琶のこと―
11.『乳母の草紙』輪読6-左大臣家の月の宴―
12.『乳母の草紙』輪読7―乳母との別れ―
13.『乳母の草紙』輪読8―乳母からの手紙(1)―
14.『乳母の草紙』輪読9―乳母からの手紙(2)―
15.『乳母の草紙』輪読10―幸福な結婚―
16.『乳母の草紙』概観
17.御伽草子の作者と読者
18.女房詞と御伽草子
19.竜王とは誰か―『乳母の草紙』成立の背景―
20.母のおしえ―女訓書について―
21.乳母の文学
22.理想とされた乳母像
23.女房の教養
24.室町時代の『源氏物語』(1)
25.室町時代の『源氏物語』(2)
26.風変わりな姫君の話(1)
27.風変わりな姫君の話(2)
28.風変わりな姫君の話(3)
29.室町の笑い
30.総括
自由記述欄
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