コード CB71-01
系列 系列:日本文学
授業科目 近代文学研究Ⅰ
副題 (文学を通して見る近代日本の女性)
副専攻 A2・C1
担当者 大塚 美保
単位 2
期・曜時 後期 火2
対象学年 2・3・4年
特記事項

学習目標
 フェミニズム文学批評およびジェンダー・スタディーズの成果の中から、文学テクストの分析に役立つ概念を学び、理解する。これと並んで、文学テクストを適切に読み、論ずるための技術と視座を身につける。この両輪を養うことをめざす。
授業概要
 最初は講義形式、つづいて、学生の発表と意見交換が中心の演習形式になる。演習において各受講者は、テキストに収録された近代日本の女性作家の短編小説の中から各自関心あるものを選び、「授業計画」欄に記した《視座》に留意しつつ、また講義で得た知識を応用しつつ、研究発表を行う。
テキスト
 今井・藪・渡辺編『短編 女性文学 近代-増補版-』(おうふう)
参考文献・課題図書
 岩淵・北田編著『はじめて学ぶ日本女性文学史 近現代編』(ミネルヴァ書房)、その他は授業中に紹介。
受講生への要望
 人数調整を行うので、受講希望者は第1回の授業に必ず出席すること。
評価方法
 研究発表、意見交換への参加、出席、提出物(小レポート等)による。
授業計画
1.ガイダンス:研究発表の方法、参考文献について
2.講義1:フェミニズム文学批評が可能にしたこと
3.講義2:性差別を理解するための基本概念
4.講義3:テクスチュアル・ハラスメントとは何か
5.演習1~10:(以下のような内容で順次研究発表を行う。)
6. 《テキスト収録の短編小説》
7.  清水紫琴『こわれ指環』  尾崎翠『こほろぎ嬢』
8.  樋口一葉『裏紫』     宇野千代『幸福』
9.  田村俊子『生血』     宮本百合子『日々の映り』
10.  野上弥生子『七夕さま』  平林たい子『施療室にて』
11.  岡本かの子『老妓抄』   林芙美子『晩菊』   ほか
12. 《視座》私たちに直接つながる近代日本の女性たち。彼女た
13.  ちの望みや考え、行動や表現を、またそれらを取り巻いて
14.  いた制度や環境を、小説から読み取り、考える。
15.総括:まとめの小レポート作成
自由記述欄

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