コード
CB33-01
系列
系列:日本文学
授業科目
古典文学研究Ⅲ
副題
(『更級日記』を読む)
副専攻
C1
担当者
原岡 文子
単位
2
期・曜時
前期 木3
対象学年
1(B)・2・3・4年
特記事項
学習目標
一見、思いつくままにとりとめもなく日常の暮らしを記したかに見える『更級日記』の、強固な構成意識を探り、作品の本質を文学史の中に見据える。
授業概要
物語と仏道とのあわいを揺れる『更級日記』を読む。400字詰め原稿用紙100枚にも満たない小品だが、少女時代に始まる平安時代の女の一生が封じ込められている。①旅の記、②家居の日々、③宮仕えと結婚、④物詣での記、⑤晩年の日々という5部から成る『更級日記』の世界を、平安時代の他の女性作家の作品と比較しながら読み辿り、その構成意識、主題を考えたい。なお適宜ビデオ等を使用する予定。
テキスト
原岡文子訳注『更級日記』(角川ソフィア文庫)
参考文献・課題図書
教室で指示する。
受講生への要望
『更級日記』の通読を求めたい。
評価方法
筆記試験による。
授業計画
1.『更級日記』入門① ビデオ鑑賞ほか。
2.『更級日記』入門② 作品の構成、本文、作者等について。
3.「旅の記」、少女の日々について。『紫式部集』との比較。
4.『更級日記』と伝説。
5.「家居の日々」、物語への憧れ。
6.「家居の日々」、『更級日記』と「夢」
7.結婚の描き方。『蜻蛉日記』との比較。
8.宮仕え生活。『枕草子』との比較。平安時代の女性の職業生活とは。
9.宮仕え生活。『紫式部日記』との比較。
10.「物詣での記」、『蜻蛉日記』との比較。
11.「物詣での記」、『更級日記』の「笑い」
12.「晩年の日々」、『更級日記』と仏道。
13.「晩年の日々」、姨捨、晩年の孤独。
14.『更級日記』の世界、まとめ。
15.まとめ、質疑。試験など。
自由記述欄
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