コード CA13-01
系列 系列:日本文学
授業科目 古典文学の世界
副題 (「若紫」から読みとく『源氏物語』五十四帖の仕掛け)
副専攻 C1
担当者 原岡 文子
単位 2
期・曜時 後期 木3
対象学年 1(A)・2年
特記事項

学習目標
 五十四帖から成る大作、『源氏物語』の世界の核となるものに触れ、作品の概要、その仕掛けを理解する。
授業概要
 今年度は、「若紫」の巻にまず焦点を当て、物語世界の構造と、その仕掛けを読みとく作業を試みる。『源氏物語』は「若紫」の巻から執筆された、という説もある。作品の核となるものを負う「若紫」の巻から『源氏物語』の全貌を探ってみたい。往時の人々の思い、習俗、そして固有の表現の面白さ、作品の仕掛けなど、様々な視点が用意されるはずである。なおビデオ等も適宜使用の予定。
テキスト
 玉上琢弥訳注『源氏物語』(一)(角川ソフィア文庫)、及びプリントによる。
参考文献・課題図書
 『『源氏物語』に仕掛けられた謎ー「若紫」からのメッセージ』原岡文子著 角川学芸出版。その他教室で指示する。
受講生への要望
 『源氏物語』全体を、少なくとも口語訳で通読しておいてほしい。
評価方法
 筆記試験による。
授業計画
1.『源氏物語』入門① ビデオ鑑賞ほか。
2.『源氏物語』入門② 作品の構成、全体像など。
3.『源氏物語』の本文。研究史など。
4.「若紫」、『源氏物語』の始発。『伊勢物語』の受容。 
5.「若紫」起筆説。成立論とその行方。
6.「垣間見」をめぐって①
7.「垣間見」をめぐって②
8.紫の上の物語① 登場をめぐって
9.紫の上の物語② 結婚をめぐって
10.紫の上の物語③ 第2部の紫の上とその苦悩
11.光源氏の物語① 禁忌の恋をめぐって
12.光源氏の物語② 栄華、王権をめぐって
13.光源氏の物語③ 罪をめぐって
14.『源氏物語』の世界(まとめ)
15.まとめ、質疑。試験など。
自由記述欄

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