コード TJ52-01
系列 哲学専攻(修士課程)
授業科目 現代思想特論Ⅱ
副題 (臨床倫理学と臨床死生学)
副専攻
担当者 清水 哲郎
単位 4
期・曜時 通年 金4
対象学年 院生のみ
特記事項

学習目標
 哲学およびその周辺の領域の研究をしている院生は、基本的には机上の文献研究により、抽象的な思考の訓練を受けているが、本授業により、哲学をバックグラウンドとしつつ現実の具体的問題に取り組む姿勢および方法を涵養することを目指す。
授業概要
 医療・介護の現場で、生と死の狭間で、医療・介護の提供者側と利用者側の協働をめぐって起きる諸問題を中心に、その周辺の問題も含めて検討しつつ、その検討の仕方自体(問題へのアプローチや分析方法など)を反省的に検討し、学としての臨床死生学および臨床倫理学の可能性と、哲学的アプローチのあり方を探る。
開講時間は金4となっているが、ほぼ隔週の金4-5に行う。具体的な開講日については別に提示する。
テキスト
 特になし。必要な場合は授業中に指示する。なお、次のURLに資料や開講日などがアップされる。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~shimizu/index-j.html
参考文献・課題図書
 清水哲郎『医療現場に臨む哲学』、同『医療現場に臨む哲学Ⅱ ことばに与る私たち』(勁草書房)
受講生への要望
 
評価方法
 授業への積極的参加(討論など)および中間レポートと期末レポートによる。
授業計画
1.臨床倫理学・死生学とは
2.一般倫理学(私たちの間に存在する倫理について)
3.ケアということ(その起源・ケアの社会化)
4.社会の仕組みになったケアとその倫理
5.臨床倫理(1) 意思決定のプロセス
6.臨床倫理(2) 倫理に関する諸立場とその実践
7.臨床倫理(3) 相手の最善を目指す
8.臨床倫理(4) 事例検討(1)
9.臨床倫理(5) 相手を人間として尊重する
10.臨床倫理(6) 事例検討(2)
11.臨床倫理(7) 社会的視点における適切さ
12.臨床倫理(8) 事例検討(3)
13.利用者側から臨床倫理を見直す(1)
14.利用者側から臨床倫理を見直す(2)
15.生と死の狭間で(1) 終末期ケアと緩和ケア
16.生と死の狭間で(2) 治療の差し控えと中止
17.生と死の狭間で(3) 高齢者のケア
18.生と死の狭間で(4) 介護する側の視点(共同検討)
19.生と死の狭間で(5) 周産期のケアといのち 
20.生と死の狭間で(6) 周産期のケアといのち(共同検討)
21.生と死の狭間で(7) 障害・疾患と共に生きる
22.生と死の狭間で(8) 障害・疾患と共に生きる(共同検討)
23.臨床死生学(1) 死の理解
24.臨床死生学(2) 死の彼方をどう理解するか
25.臨床死生学(3) キリスト教思想史における死
26.臨床死生学(4) 死に直面した時の希望
27.臨床死生学(5) 喪失と悲嘆
28.臨床死生学(6) 私たちを支えるもの(共同検討)
29.まとめ(1) 哲学に何ができるか
30.まとめ(2) 哲学に何ができるか(共同検討)
自由記述欄

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