コード JD40-01
系列 系列:教育学・初等教育学
授業科目 人間学習10[総合演習]
副題 (ワークショップ入門~私と他者、自然、自分自身をつなぎ直す)
副専攻 A3・J1・K1・K2
担当者 中野 民夫
単位 2
期・曜時 前期 集中
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 教育の基盤となる「人間学習」の一つとして、現代社会の中で見失いがちな自分と「他者」や「自然」や「自分自身」との<つながり>を取り戻すことをめざす。夏の三日間の集中講義を、参加体験型のワークショップ形式で行う。自分たちの体験を通して、参加型の場づくりの技法である「ファシリテーション」についても学ぶ。
課題・評価
 出席と積極的な参加が70%。ふりかえりを中心としたレポートが30%
テキスト
 『ワークショップ 新しい学びと創造の場』(中野民夫著、岩波新書)
 『ファシリテーション革命 参加型の場づくりの技法』(中野民夫著、岩波アクティブ新書)
参考文献
 『微笑を生きる』(ティク・ナット・ハン著、春秋社)
受講生への要望
 講義ではなく、参加や体験や相互作用を大切にするワークショップが中心なので、積極的な参加を期待する。基本的に全日程参加できることが条件。夏休み中の集中講座で恐縮だが、講師は企業人でもあり、これ以外の日程調整が困難なのでご容赦いただきたい。(定員24名程度)
授業計画
◇第一日:お互いを知る、自分を知る
人が集まり、何かを学んだり創ったりしていく時に、まずはお互いのことを知るのは、共通の基盤づくりに大切である。人と人とのコミュニケーションをテーマに、二人組みで相互にインタビューしたり、少人数のグループで話し合ったりする中で、相互理解を深めていく。その中で、自分のことも浮き彫りになってくるだろう。
◇第二日:自然とのつながりを取り戻す
私たち人間は本来自然の一部であり、40億年にわたる生命の歴史や、呼吸や食べ物を通して生態系につながっている。都会の日常で忘れがちなこの事実を、体験的なワークを通じて思い出していきたい。また、「つながり」を取り戻すことは、持続可能な社会を築いていく上で不可欠であるが、そのために有効な世界観として、東洋の叡智である般若心経の「空」や老子の「タオ」の哲学についても学びたい。
◇第三日:「ファシリテーション」の基礎
二日間の体験をふりかえりながら、様々なものをつなぎ直し、気づきや発見を促す「ファシリテーション」の手法について学ぶ。人と人とが対話を重ね、理解を深め、学び合い、より創造的になっていくことを、どのように支援し促すことができるのだろうか。教育の現場はもちろん、人が集まるあらゆる場に役立つ、参加型の場づくりの技法を学ぶ。

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