2008 syllabus

コード	JC14-01
系列	系列：教育学・初等教育学
授業科目	教育哲学２
副題
副専攻	J1・K1・K2

担当者	増渕　幸男
単位	2
期・曜時	前期　木4
対象学年	2・3・4年
特記事項

授業概要

　教育を哲学的に理解するとはどのようなことかを考え,
現実の教育問題に対するアプローチの仕方を習得する。特に共生社会に求められる人間の生き方を中心に、いのちの尊厳理解教育や異質な他者理解のための教育学的課題を考える。キリスト教的人間観に基づく教育理論および実践課題についても触れる。

課題・評価

　配布資料に基づいて毎回リアクション・ペーパーを提出する。各人の意見を取り上げながら、教育的思考と問題性の理解を深めるための意見交換を行う。主体的な参加と発言を求める。リアクション・ペーパーおよび平常点で評価する。

テキスト

　関連図書をその都度指示する

参考文献

　ナチズムのユダヤ人問題について『ナチズムと教育』（増渕著　東信堂）についても取り扱う。

受講生への要望

　意見交換を取り入れ、毎回リアクション・ペーパーを提出するので、積極性を期待する。

授業計画

１．教育問題の理解の仕方として、教育現場で生じているいのちの軽視問題を理解するための基本的観点を考察する。
２．グローバリゼーションの時代に求められる教育の役割を考える。異質な他者を理解し共生するとはどのようなことかを取り上げる。
３．生きる意味の教育について理論と実践の課題を考える。人間の尊厳を自覚的に受け止めるための考え方を考察する。いのちの価値について哲学的に理解する方法論を検討する。
４．生命科学とゲノムサイエンスがもたらしている教育学的課題について考える。ヒトが人になることの意味を再考する教育のあり方について触れる。
５．平和が求められる国際社会に、ヒューマニズムの教育について考える。そこに必要とされる宗教的課題とは何かを考える。キリスト教的人間観の育成についても考察する。

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