コード HD11-01
系列 系列:キリスト教学
授業科目 キリスト教学概論
副題
副専攻 H1
担当者 大貫 隆
単位 4
期・曜時 通年 金4
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 聖書の読み方にはいろいろあってよいが、どのような読み方の場合にも、遅かれ早かれ、「だれがどこで書いたの?」という問いを避けて通ることはできない。本講義では、旧約聖書と新約聖書の中心的な部分(創世記から列王記と福音書)を取り上げて、それぞれの成立に至る歴史的な経過を踏まえながら、体系的に読む読み方の基礎的な訓練を行う。
課題・評価
 主席状況と授業への参加度による平常点か学期末に教室で筆記試験。どちらになるかは参加者の人数による。
テキスト
 旧約聖書、大貫隆『イエスという経験』
参考文献
 そのつど教室で指示する。
受講生への要望
 私語厳禁
授業計画
夏学期
 初回(4/16)~第6回(5/28)=旧約聖書の創世記から申命記までのいわゆる「モーセの五書と呼ばれる五つの文書に「書かれている歴史」(物語)の筋を確認する。その上で、その背後にある「歴史科学的に再構成される歴史」を紹介して、両者の関係について分かりやすく説明する。第7回(6/4)~12回(7/9)=申命記から列王記(下)までの歴史物語(「申命記学派の歴史叙述」と呼ばれる)について、同じことを行う。
冬学期
 初回(10/1)~第7回(11/12)=歴史上の存在であったナザレのイエスから四つの福音書が書かれるまでの歴史的な経過について、分かりやすく説明する。特にイエスの処刑後にキリスト教が成立してくるまでの間に何が起きたのかを知ることが、福音書を読解する上で基礎的に重要である。第8回(11/19)~14回(2008年1/14)=四つの福音書を比べながら読むことによって、それぞれの福音書が読者に伝えようとするメッセージを明らかにする。

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