コード
HB11-01
系列
系列:哲学・思想史
授業科目
哲学演習Ⅰ
副題
(理性・偶然・運命について)
副専攻
H1
担当者
米澤 克夫
単位
4
期・曜時
通年 月4
対象学年
2・3・4年
特記事項
授業概要
哲学の基本的問題に関して、基礎的な教養を与え、哲学的思考力を高めることを目的とする。
前期は、「懐疑論とその解決の方法」について、後期は、「必然性・偶然性・可能性・現実性・運命」についてというテーマを扱う。
課題・評価
自分の担当した部分に関するレジメを作り、それをもとに報告し、他の参加者と質疑応答するという演習形式で行う。一部英語の文献を用いる。全体的に演習への貢献度によって成績をつける。
テキスト
木田元『偶然性と運命』 (岩波新書)(680円プラス税)のみ必ず入手のこと。他はコピーを用意する。
参考文献
ロバート・フォグリン『理性はどうしたって綱渡りです(Waking the Tightrope of Reason)』(2005,春秋社)野矢茂樹他訳。
受講生への要望
明快な内容を持ちながらも、抽象的な文章を含んだ文献の読解にも耐えられえる、知的好奇心の強い人に参加してもらいたい。また可能な限り、論理学、哲学・倫理学概論、哲学史などを受講したことのある(あるいは同時に受講している)学生の参加を望む。
参加希望者が万一20名を越えた場合には、志望動機についての面接、または抽選を行うということもありうる。
授業計画
1.ロバート・フォグリン『理性はどうしたって綱渡りです(Waking the Tightrope of Reason)』「第四章:懐疑論(デカルト的懐疑論、ヒューム的懐疑論、ピュロン的懐疑論)、第五章:(懐疑論の)挑戦に対して穏健に答える、第六章:好み(美的趣味)の問題」を読む。
2.様相論理の初歩を学んで、「必然性」「偶然性」「現実性」「可能性」などの概念を整理する。
3.木田元『偶然性と運命』 (岩波新書)を基本テキストにして使い、関連して、九鬼周造「偶然と運命」「偶然の諸相」(『偶然と驚きの哲学 九鬼哲学入門文選』所載)などの論文、ユング関連の共時性に関する論文、分析哲学的な決定論と自由意志に関する論文のそれぞれさわり部分を読む。
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