2008 syllabus

コード	HA55-01
系列	系列：哲学・思想史
授業科目	日本思想史学演習Ⅰ
副題	（『風姿花伝』を読む）
副専攻	H1

担当者	長野　美香
単位	4
期・曜時	通年　火2
対象学年	1(B)･2・3・4年
特記事項

授業概要

　世阿弥の芸術論である『風姿花伝』を読む。世阿弥は室町期初期の能役者であり，能の台本である謡曲の作者でもあった。彼は父・観阿弥の教えを受け継ぎ，舞台に立つ役者の美しさを「花」に喩えた。そこには日本的な無常感を背景にした幽玄の美意識が見てとれる。テキストを読み解きつつ，日本的美意識の源泉をたどりたい。

課題・評価

　授業への参加姿勢。出席状況。担当箇所のレポート，ペーパーの提出状況。

テキスト

　田中裕校注『新潮日本古典集成世阿弥芸術論集』新潮社1976年

参考文献

　小山弘志・佐藤健一郎校注・訳『新編日本古典文学全集58謡曲集１』小学館 1997／『同集59謡曲集２』小学館 1998

受講生への要望

　古語辞典や国語辞典等を用意しておくこと。

授業計画

　テキストの担当箇所を決めて順次レポートを行い，テキストに関する参加者全員の討論を通じて理解を深めていく形式で行う。
　なお毎回その回のテキスト範囲について，全員があらかじめ疑問点などについてのペーパーを書いてきて，授業のはじめに提出することを義務づけている。それらをもとに議論を進める予定。

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