コード HA28-01
系列 系列:哲学・思想史
授業科目 哲学・倫理学特講Ⅰ
副題 (倫理の根源にあるもの)
副専攻 H1
担当者 佐藤 紀子
単位 4
期・曜時 通年 水3
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 エマニュエル・レヴィナス(1906-1995)は、戦争の暴力と全体主義の経験から、他律にもとづいた倫理を構築しました。この科目では1981年のラジオ番組での対談を基にした『倫理と無限』を読み、彼の倫理に迫るとともに、根源から倫理を考えることをめざします。
課題・評価
 出席、授業への貢献度と学期末試験で評価します。
テキスト
 レヴィナス『倫理と無限』原田佳彦訳、朝日出版、1985年。
参考文献
 講義内で指示します。
受講生への要望
 他の受講生の発言をまずは受け入れて、対話を重視するよう望みます。
授業計画
・『倫理と無限』を解説しながら、講義をすすめます。(人数によっては受講生に発表してもらうこともあります)
・2回目までは、哲学特有の問題設定に慣れ、議論の共通の土台をつくるために、『倫理と無限』に出てくる哲学概念を講義します。
・3回目以降はテキストを解説したのちに、全員によるディスカッションをおこないます。
・『倫理と無限』には、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、フッサール、ローゼンツヴァイク、ハイデガーら西洋哲学を代表する哲学者が出てきます。レヴィナスが彼らをどう受容したのか。これを検討することにより、レヴィナスだけではなく、ほかの哲学者への興味を広げることも目標にしています。

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