コード EK36-01
系列 系列:人間関係
授業科目 日本の宗教1
副題 (「死者供養」文化を考える)
副専攻 E1
担当者 池上 良正
単位 2
期・曜時 前期 金4
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 日本人の生活に深く定着してきた「死者供養」とよばれる儀礼的な営みを、「死者への配慮と実践」という観点から取り上げ、その歴史的形成過程と現状、仏教や儒教との関わり、比較宗教学的な特性、などを考えてみたい。
課題・評価
 学期末レポートと出席状況から評価する。
テキスト
 特になし。
参考文献
 池上良正『死者の救済史―供養と憑依の宗教学』角川書店、2003年。
受講生への要望
 社会現象の考察にあたっては、「良い」か「悪い」か、という結論にとびつく前に、広い視野から問題を考える姿勢を身につけてほしい。
授業計画
 この授業で扱ってみたい主な論題。

○日本の民衆宗教における死者イメージ
 「浮かばれない死者」と「安らかな死者」について。
○「死者供養」文化の形成と展開
 儒教的「孝」思想と「祟り」「怨霊」の歴史。
○いわゆる「葬式仏教」の形成
 古代末から中世における仏教の土着化との関連。
○比較宗教学の観点からみた「死者供養」の特性
 とくにカトリックの煉獄論との比較。
○近世から近代の展開
 死者の顕彰と戦死者慰霊の問題。
○「死者供養」の現状と課題
 私事化する供養実践。
 東アジアにおける死者供養の新たな興隆。
 供養文化の危険性と可能性。

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