コード EK31-01
系列 系列:人間関係
授業科目 宗教社会学
副題 (現代日本の社会と文化、そして自分を理解するために)
副専攻 E1
担当者 石井 研士
単位 4
期・曜時 通年 金2
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 宗教社会学における基本的な問題設定、概念を踏まえて、現代の宗教状況、とくに日本の宗教状況と若者と宗教の関係を考察する。社会変動と宗教、宗教団体の分類、イスラム原理主義、テレビでの血液型・占い・スピリチュアルブームなど、具体的な宗教現象を読み解きながら、その背景にある構造を解明したいと思う。ビデオ教材を可能な限り利用する。
課題・評価
 学年末のレポートを重視する。夏期休暇に小レポートを課す。講義の際にリアクションペーパーを求める。
テキスト
 『データブック 現代日本人の宗教-戦後六十年の日本人の宗教意識と宗教行動』石井研士著 新曜社
 他に必要な資料は講義で配布する。
参考文献
 講義において適宜指示する。
受講生への要望
 たんに宗教社会学の基礎概念や方法を学ぶというよりも、現代社会における宗教状況を通じて、我々をとりまく社会状況、文化状況、自分の理解をめざしてほしい。
授業計画
 第1回の講義において、年間のスケジュールと講義目的を配布する。以下は、その要約である。
1.イントロダクション:現代の宗教状況を概観する。併せて講義の進め方について言及する。
2.現代日本における宗教状況について、「宗教」を分類しながら全体を概要する。
3.「宗教」に関して習俗、民間信仰に関して社会変動との関わりを論じる。
4.宗教集団の分類、カルトの位置づけとその事例を扱う。とくに日本の宗教集団を論じる。
5.破壊的カルトの問題と反カルト運動について。
6.政治領域に見られる宗教の復興現象やファンダメンタリズムの隆盛に関して概観する。
7.占い、心霊現象、超能力など、若者を取り巻く宗教状況を理解する。
8.戦後の日本とアメリカの宗教状況と社会との関わりを比較考察する。
9.複雑な概念としての「世俗比」を分類し、それぞれの意味を理解する。
10.高度情報化社会における宗教のあり方、宗教の情報化を具体的な現象を通して理解する。
11.まとめとして、日本の社会状況と、そうした中での宗教のあり方を通して、日本の社会・文化状況の現状と将来の展望を行う。

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