コード
EF01-01
系列
系列:人間関係
授業科目
文化人類学1
副題
(入門・文化人類学)
副専攻
E1
担当者
石井 洋子
単位
2
期・曜時
前期 水4
対象学年
2・3・4年
特記事項
授業概要
文化人類学は、地球上のさまざまな地域に暮らす人びとの社会や文化を比較研究し、「人間を総合的に理解する」学問である。現在、人やモノ、情報が縦横無尽に行き来するグローバリゼーションの時代を迎え、日本もまたマルチ・カルチュラルな社会となりつつある。そうした社会を「より良く」生きるには、「異文化との共生」をキーワードとして、「他者」を正しく理解していかなければならない。本講義の目的は、私たちが持つ異文化のイメージを問い直し、その理解を進める複眼的な視点を養うことにある。具体的には、文化人類学の基礎論を学ぶとともに、現代社会と関わるテーマにも深く切り込んでいく。また、必要に応じて、現地で撮影したスライドやビデオの上映を予定している。授業の後半期には、ケニア人のゲスト・スピーカーを招聘する予定でいる。
課題・評価
定期試験50%と授業中のレスポンス・ペーパー50%による総合評価。
テキスト
なし
参考文献
石川栄吉ほか編『文化人類学事典』東京:弘文堂。その他は、授業中に指示する。
受講生への要望
講義では、各テーマに関連する「問い」を受講者に提示し、それについて考え、自分の意見を発表してもらう時間を作ります。そこでの積極的な発言は高く評価し、成績に加味します。
授業計画
以下のような内容に則して、授業をおこなう。
(1)文化人類学とは何か?
(2)文化とは何か
・文化のイメージ、他者イメージの形成
・生業活動と人間
(3)文化人類学の課題とアプローチ
・社会・文化進化論
・機能主義
・構造主義 ほか
(4)自文化中心主義からの離脱
・西欧文化への目差し
・フィールドワーク論
(5)社会・文化・民族の形成
・アイデンティティー
(6)文化人類学から見る現代社会
・ 民族大虐殺と自文化中心主義
・ 捕鯨文化
(7)文化相対主義をめぐって
(8)現代社会における文化人類学の役割
・ 文化人類学の新領域:学問はいかに活用されるか
(9)ゲスト・スピーカーの招致
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