コード EE46-01
系列 系列:人間関係
授業科目 現代社会と法
副題 (福祉国家からリスク社会へ)
副専攻 A3・E1
担当者 森 謙二
単位 2
期・曜時 前期 水2
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

授業概要
 私たちの社会が現在どのように変貌しようとしているのか、この問題を「法のあり方」を通じて考えていきたいと思います。現代の変化は戦後の日本型市民社会・日本型家族の崩壊と密接につながっていますので、戦後日本社会がどのような社会であったかを考えながら講義を進めたいと思います。講義は、プロジェクターを用いて行います。
課題・評価
 試験はノート持ち込み可(コピーは不可)にしますので、ノートの整理を心がけてください。出席をとります。
テキスト
 家族については、清水浩昭・森謙二・岩上真珠・山田昌弘編『家族革命』(弘文堂)を使います。
参考文献
 テーマに即して、参考文献を指摘します。
受講生への要望
 講義の大枠を理解した上で、自分で考えること、構想力を持つことを期待したいと思います。
授業計画
 今、法のあり方が大きく変動しています。まず、法化社会ということばに代表されるように、社会(特に企業)に対して法令遵守(compliance)が求められ、個々人に対しても法的素養が求められるようになってきました。また、新自由主義の展開とともに、従来の福祉国家の枠組みが崩れ、また格差社会の展開が顕著になってきました。法政策としても新たなセイフティ・ネットの必要性が叫ばれるようになりました。
 このような社会をリスク社会と捉え、戦後日本の歴史のなかにこれを位置づけたいと考えています。私たちは、戦後の民主化のなかで多くの自由を手に入れ、権利を拡大してきました。その代わりに、多くのリスクをかかえての生活になっています。リスクを軽減できる生き方は可能なのか、できるだけ身近な問題から考えて、話を広げていきたいと思います。
 取り上げたいテーマは次の通りです。
(1) 戦後日本の法体制-55年体制の形成・展開・崩壊-法と社会の変動
(2) 安全保障体制の変化-冷戦から地域戦争へ
(3) 福祉国家の動揺とリスク社会の展開ー福祉と法
(4) 「家族の個人化」と家族法の展開
(5) 商品化する<いのち>と法 - 生殖・身体・死

Copyrights 2008 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ