2008 syllabus

授業概要

　この人格心理学の講義は、「臨床パーソナリティ論」に関する内容が主となるものである。まず、人格に関する主要なアプローチ法である人格理論について論じ、次に人格構造・人格形成と適応・不適応との関連性、人格と文化の問題、そして心理療法の理論的側面と人格変容について論じていく。

課題・評価

　授業時に適宜与える課題の達成と、試験によって評価する。

テキスト

　鈴木乙史・佐々木正宏「人格心理学―パーソナリティと心の構造」河出書房新社

参考文献

　鈴木乙史「性格形成と変化の心理学」ブレーン出版

受講生への要望

　人格心理学、臨床心理学、家族心理学の領域に関心を持つ学生であればよい。

授業計画

　以下のような内容を多くの実例を示しながら論じていく。
１．人格とは何か
２．精神分析的アプローチの基礎
３．行動主義的アプローチの基礎
４．現象学的アプローチの基礎
５．家族システム論と人格
６．人格構造と適応・不適応
７．文化社会の特質と人格形成
８．心理療法の理論的側面と人格変容