コード
DF41-01
系列
系列:西洋史
授業科目
ヨーロッパ近代史Ⅰ
副題
(危機の17世紀)
副専攻
D3
担当者
小泉 徹
単位
4
期・曜時
通年 木3
対象学年
1(B)・2・3・4年
特記事項
授業概要
ヨーロッパの各地は、17世紀の半ば、政治的、社会的混乱に見舞われます。革命や反乱が相次ぎ、統治者はあるいは処刑され、あるいは逃亡を余儀なくされました。その原因についてはさまざまな議論があり、危機は全世界的だったと主張する論者もいます。この授業では、イギリスを中心として、その危機の実態に迫りたいと思います。昨年度の「世界の中のイギリス(3)」の続編と考えることもできるし、独立した授業と考えることもできます。
課題・評価
期末試験で評価をしますが、授業中、知識の確認を何度か行う予定です。
テキスト
用いません。
参考文献
今井宏『絶対君主の時代』河出書房新社
今井宏編『世界歴史体系 イギリス史2』山川出版社 1990年。
トレヴァ=ローパー他『一七世紀危機論争』今井宏編訳 創文社 1975年。
これ以外は、授業中に適宜指示します。
受講生への要望
受講していてよく分からないことがあれば、積極的に質問してください。説明しなおしたいと思います。また授業中に簡単な質問をすることがありますが、これにも積極的に答えてください。
毎年、テキストを配布してほしいという要望がありますが、大学の授業では、ノートを取ることが大切な訓練なので、あえて配布しません。ご了解ください。
授業計画
詳細は未定ですが、以下のような組み立てで行う予定です。
Ⅰ.17世紀の危機
・気候変動?
・封建制から資本制への移行?
・「社会」と「国家」の対立?
・世界的危機?
Ⅱ.危機的要因の蓄積
・「古来の国制」の限界
・複合国家の成立
・宗教上の分裂
Ⅲ.統治の破綻
・複合国家統合への努力
・新しいアイデンティティの出現
・戦争と財政
・「古来の国制」への復帰
Ⅳ.革命と内乱
・統治エリートの分裂
・複合国家の分裂
・内乱の行方
・革命イデオロギーとしてのプロテスタンティズム
Ⅴ.ひっくり返った世界
・国王処刑と共和制
・千年王国の夢
・人間の平等を目指して
・古典古代の理想
・「古来の国制」への再復帰
・国王の帰還を待つ
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