2008 syllabus

コード	DB21-01
系列	系列：日本史
授業科目	日本考古学
副題	（Ⅰ:考古学の歴史と研究方法、およびⅡ:日本列島における原始･古代文化と社会の発達）
副専攻	D1

担当者	古谷　毅
単位	4
期・曜時	通年　金5
対象学年	1(A)･2・3・4年
特記事項

授業概要

　考古学は歴史学の一分野ですが、文字記録を中心とする文献史学とは研究方法が大きく異なります。考古学では多くの素材からなる遺物・遺構から、歴史的情報を読みとる為にさまざまな方法があります。そこで、考古学が発達してきた歴史を振り返りながら、研究方法と各時代の資料の構成を整理します。なお、博物館において展示資料の見学も行います。

課題・評価

　年数回のレポートと学年末の筆記試験。

テキスト

　特になし。

参考文献

　小林行雄『日本考古学概説』創元社、『日本考古学を学ぶ』、『図解技術の考古学』有斐閣、『考古学ハンドブック』新書館

受講生への要望

　日本列島の考古学が対象ですが、大陸には文献も多く、列島に関する文献史料が存在します。日本史と東洋史に関する基本的な知識を整理しておいて下さい。

授業計画

１．ヨーロッパにおける考古学の発達と日本考古学の歴史。基礎的な研究方法の発達。
２．人類の誕生と旧石器文化。旧石器時代の道具と生活。石器の発達と生活の向上。
３．定住の開始と縄文文化。縄文時代の道具と生活。土器の発明と精神文化の発達。
４．農耕の開始と弥生文化。弥生時代の道具と生活。金属器の登場と政治的社会の成立。
５．前方後円墳の出現と古墳文化。古墳時代の文物と社会の発達・変革。大陸文化の受容と手工業の発展。
６．寺院・都城の建設と飛鳥・奈良文化。仏教文化の伝来と古墳文化の終焉。古代国家の成立と地方支配機構の整備。
７．さまざまな遺物・遺構の研究方法。土器と石器。金属器と木器。集落・生産遺跡と墳墓・官衙遺跡。科学的分析方法。
８．編年論と年代論。金石文と文字資料。
９．マツリの変遷と発達。祭祀遺物・遺跡と原始・古代人の精神史。

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