2008 syllabus

コード	CD23-01
系列	系列：日本語学
授業科目	日本語の文法Ⅰ
副題	（日本語の品詞論と形態論）
副専攻	C1

担当者	吉田　一彦
単位	2
期・曜時	前期　金5
対象学年	2・3・4年
特記事項

授業概要

　日本語における狭義の文法（形態論＋統語論）を概観するとともに、実際の言語現象を分析し、説明を与え、一般化する方法としての文法学的思考法の基礎を学ぶ。また、自分自身の日本語使用経験、学校文法（母語の文法）、英文法、第二外国語の文法、言語理論の知識などを統合するとともに、「日本語らしさ」の文法学的解明を目指す。

課題・評価

　出席（15%）、予習を前提とした教室活動にもとづく課題（25％）、学期末レポート（60％）により評価する。

テキスト

　益岡・田窪（1992）『基礎日本語文法－改訂版－』（くろしお出版）、および、教師の作成する配布資料。

参考文献

　「聖心女子大学日本語日本文学科ハンドブックWEB版」に紹介されている文献。個々の項目については授業で紹介。

受講生への要望

　日常的に使っている日本語を相対化・客観化して見る必要がある。他言語（できれば２つ以上）との比較対照が有用な手段だということを知っておいてほしい。

授業計画

１．ガイダンスと学習活動の紹介
２．文法と文法学の目的
３．日本語の品詞論（学校文法の方法と日本語教育文法の方法）
４．文法学的な言語の見方と語を分類する基準
５．動詞形態論１：動詞の活用と分類
６．動詞形態論２：態(voice)の問題
７．動詞形態論３：敬語に関する諸問題
８．形容詞形態論：（イ）形容詞の活用と分類
９．判定詞形態論１：判定詞の活用と述語形式
１０．判定詞形態論２：形容動詞（ナ形容詞）と名詞述語の整理
１１．常体（普通体）と敬体（丁寧体）に関する諸問題
１２．語の境界と慣用表現の問題
１３．学習活動のまとめ

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