コード AT32-01
系列 系列:ジェンダー学
授業科目 ジェンダー学5-1
副題 (世界の紛争と女性)
副専攻 A2・A3
担当者 古沢 希代子
単位 2
期・曜時 後期 月4
対象学年 1(A)・2・3・4年
特記事項

授業概要
 世界の紛争地におけるジェンダー暴力の実態を知り、その構造や不処罰の原因から紛争後の復興開発過程に引き継がれる問題について考える。あわせて、各紛争の政治的・経済的背景、紛争の予防や解決にむけた取り組み、そしてそれらの障害を理解し、世界の市民が果たす役割を考える。
課題・評価
 定期試験と課題の成績を7:3の割合で評価する。
テキスト
 特に指定しない。必要な資料は授業時に配布する。
参考文献
 アムネスティ・インターナショナル編『傷ついた身体、砕かれた心』現代人文社、ジュディス・ハーマン『心的外傷と回復』みすず書房など。
受講生への要望
 新聞やテレビで世界の紛争の動きをつかみ、問題の平和的解決を阻む要因について考える。学外のシンポジウムやセミナーに参加し、議論に加わる。
授業計画
1. 世界の紛争と私たち〜流通する〈紛争イメージ〉を問い直す
 ールワンダ虐殺はどのように実行されたのか
2. (続) 虐殺はなぜ防げなかったのかー国連平和維持活動の限界
3. (続) Genocidal rapeとはールワンダ虐殺と女性に対する暴力
4. 女性に対する暴力のパターンと構造〜女性の〈からだ〉が〈戦場〉になる (1) 軍事戦略としてのレイプーボスニアにおける民族浄化策とレイプ
5. (続)
6. (2) ジェンダーロールの調達ーウガンダ:兵士にされた少女たち
7. (続)
8. (3)世界観の教化ー宗教原理主義勢力による暴力(アフガニスタン)
9. (続)
10. 11. ジェンダージャスティスの構築に向けて
(1)なぜ被害者の記憶は封印されたのか (2)「証言」の「私的意義」と「公的意義」(3)司法におけるジェンダーのゆがみ (4)正義を求める国際的連帯運動 (5)国際刑事裁判所の意義と課題
12. 私たちにできることー東ティモールにおけるふたつの戦争と日本の関与(日本軍占領:1942-45年/インドネシア軍占領:1975-1999年)

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