コード
AN16-01
系列
系列:キリスト教学Ⅱ
授業科目
キリスト教学Ⅱ-6
副題
(「旧約聖書」を読む)
副専攻
担当者
加藤 久美子
単位
4
期・曜時
通年 木3
対象学年
3・4年
特記事項
授業概要
キリスト教の聖書の「旧約」と呼ばれる部分は、古代のイスラエル、ユダ、ユダヤにおいて成立した文書の集成である。ユダヤ教とキリスト教それぞれにおいて聖典として伝承され、西欧の芸術と思想に多大な影響を与えた「旧約」の文書のいくつかを取り上げ、その人間像、人間観を考察する。文書成立時代の歴史的背景に照らして文書を理解することを主眼とするが、時間が許す範囲で西欧における受容史にも触れる。
課題・評価
リアクション・ペーパー、小レポート、各学期末のレポート(受講者多数の場合は試験)による総合評価。
テキスト
聖書。日本聖書協会「口語」、「新共同訳」、日本聖書刊行会「新改訳」、関根正雄訳、岩波版など。
参考文献
授業において随時紹介
受講生への要望
予習・復習として自分自身で聖書を開いて読むことが重要です。古典となった作品の言葉に触れる機会を大事にしてください。
授業計画
前期と後期に異なるジャンルの文書を取り上げることによって「旧約聖書」における人間を複数の角度から捉えることを目指す。前期は女性が重要な役割を担ういくつかの物語を、後期は人間の苦難と神との関係を問題にする書、ヨブ記を取り上げる。
前期
I.「旧約聖書」の基礎知識
II.歴史書の物語から
1.デボラとヤエル(士師記4-5章)
2.エフタの娘(士師記11章29-40節)
3.王女タマル(サムエル記下13章)
III. 創世記の物語から
1.母祖たち
2.タマルとユダ(創世記38章)
IV. ルツ記
後期
I. ヨブ記序論
II. 各部分の考察
III.キリスト教美術におけるヨブとヨブ記
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