2008 syllabus

コード	XA27-01
系列	人文学専攻(博士後期課程）
授業科目	日本文学特論Ⅲ
副題	（連句を読む）
副専攻

担当者	深沢　了子
単位	4
期・曜時	通年　月2
対象学年	院生のみ
特記事項

授業概要

　前期は『天満千句』（延宝４・1676年頃成立）巻七、後期は芭蕉一座の連句を扱う。

課題・評価

　発表、授業中の討論への参加、出席、期末レポートにより、総合的に評価する。

テキスト

　綿屋文庫本の影印、古典俳文学大系の翻刻・注などをプリント配布。

参考文献

　古典俳文学大系『談林俳諧集一』（集英社）、新古典文学大系『芭蕉七部集』（岩波書店）

受講生への要望

　使われている「ことば」を徹底的に調べ、それを手がかりに、想像力を働かせること。

授業計画

　談林俳諧と蕉門俳諧の質的な違いを、『天満千句』と『猿蓑』などの芭蕉の連句の比較から考える。
　初回に簡単な俳諧史と、基本的な連句の読み方について説明する。３回目以降、担当者による発表を中心に読み進めていく。
　なお、発表者は、語釈や連句のルールチェックのほか、
　１語句の意味　特に、そのことばが、和歌や連歌でどのように用いられてきたか。
　２前句との関係　付合（ことばとことばの連想関係）を中心に、なぜ、付句のことばは選ばれたのか。
　３俳諧性　なぜ俳諧といえるのか。
について考えてもらいたい。

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