コード WD72-01
系列 人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目 学習心理学特論Ⅰ
副題 (心理学における感情研究の基礎を学ぶ)
副専攻
担当者 高橋 雅延
単位 2
期・曜時 前期 木1
対象学年 院生のみ
特記事項

授業概要
 いわゆる「知情意」と呼ばれる心の働きの中の「情」に関した知見を知ることは、心理学のどの分野を専門とする者にとっても必要不可欠である。この授業では、感情に関する基礎的な知見と動向を知るために、発達心理学、生理心理学、認知心理学、社会心理学、臨床心理学からのアプローチを取り上げ、2冊のテキストを読みながら学んでいく。
課題・評価
 発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
テキスト
 (前半)高橋雅延・谷口高士(2002).感情と心理学-発達、生理、認知、社会、臨床の接点と新展開- 北大路書房/(後半)鈴木直人(2007).感情心理学 朝倉書店
参考文献
 福田正治 (2006). 感じる情動・学ぶ感情-感情学序説- ナカニシヤ出版/濱治世・鈴木直人・濱保久(2001).感情心理学への招待 サイエンス社
受講生への要望
 心理学の複数の領域から感情を学ぶので、感情研究に初めて触れる院生だけでなく、最新の知見を知りたい院生、自分の領域の感情の位置づけに悩んでいる院生も歓迎する。
授業計画
 授業では2冊のテキストの各章の分担発表をもとにした質疑応答、討論が中心となる。以下に、おおよその授業計画を示した(詳細は、授業第1回目のオリエンテーションで明示するので、必ず出席すること)。
(1)オリエンテーション(レジュメの作成法、発表方法、評価の方法、オフィスアワー、テキスト発表の割り振りなど)
<前半のテキストの分担発表>
(2)感情と心理学の基礎(発達における情動と認知の絡み)/感情の生理的指標
(3)感情の操作方法の現状(感情と認知をめぐる研究の過去・現在、未来)/日常的素材と感情(感情とエピソード記憶)
(4)音楽と感情/対人感情の認知理論(もう1つの理論的視座)
(5)感情とともに生きる(援助行動と感情)/心理臨床における感情
<後半のテキストの分担発表>
(6)現代感情研究の潮流/表情
(7)感情と認知/感情の発達
(8)感情と健康/感情と脳・自律反応
(9)感情と文化/アレキシサイミア
(10)攻撃性/罪悪感と羞恥心
(11)感情とパーソナリティ
(12)授業のまとめ

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