コード WD51-01
系列 人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目 認知心理学特論Ⅰ
副題 (認知と感情の研究の基礎を学ぶ)
副専攻
担当者 高橋 雅延
単位 2
期・曜時 前期 水5
対象学年 院生のみ
特記事項

授業概要
 この授業では、認知心理学において比重の増している感情研究について、テキストを読んで学ぶことに加え、心理学の他の領域や日常生活との関連性を全員で考えていく。これらのことによって、感情研究の面白さと限界が明確になると同時に、今後の研究方向に関する各自の問題意識が深まるはずである。
課題・評価
 発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
テキスト
 (前半)北村英哉・木村晴(編)(2006). 感情研究の新展開 ナカニシヤ出版/(後半)藤田和生(編)(2007). 感情科学 京都大学学術出版会
参考文献
 畑山俊輝(編) (2005). 感情心理学パースペクティブズ-感情の豊かな世界- 北大路書房/北村英哉 (2003). 認知と感情 ナカニシヤ出版
受講生への要望
 感情研究以外の領域や日常生活との関連性や、感情研究の限界について明らかにするので、臨床心理学や発達心理学を専門とする院生を歓迎する。
授業計画
 授業は2冊のテキストの各章の分担発表をもとにした質疑応答、討論が中心となる。以下に、おおよその授業計画を示した(詳細は、授業第1回目のオリエンテーションで明示するので、必ず出席すること)。
(1)オリエンテーション(レジュメの作成法、発表方法、評価の方法、オフィスアワー、テキスト発表の割り振りなど)
<前半のテキストの分担発表>
(2)感情研究の新たな意義/感情と認知の主要理論
(3)感情の研究法/感情と脳
(4)感情と記憶/感情と自動的過程
(5)感情と主観的感覚/感情と自己
(6)自己意識感情とその働き/感情の制御
(7)感情の開示と適応/感情の表出コミュニケーション
(8)感情制御,個人差,パーソナリティ/感情と認知行動療法
<後半のテキストの分担発表>
(9)感情の機能を探る/表情認知と感情
(10)感情と言語/感情の神経科学
(11)乳幼児における感情の発達/感情の成長ー情動調整と表示規則の発達/文化と感情ー現代日本に注目して
(12)感情の進化/感情と集団行動/感情と描画
(13)夢における感情と自我/感情と心理臨床ー今日の社会状況をめぐって/授業のまとめ

Copyrights 2008 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ