コード
WD41-01
系列
人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目
感性情報処理特論
副題
(絵画鑑賞の脳科学)
副専攻
担当者
高橋 雅延
単位
2
期・曜時
後期 木5
対象学年
院生のみ
特記事項
授業概要
この授業では、絵画における美を心や脳がどのように処理するかについて、関連研究の現状と問題点、その方法論を学ぶために、テキストを読みながら学んでいく。
課題・評価
発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
テキスト
セミール・ゼキ(著) 河内十郎(監訳)(2002). 脳は美をいかに感じるか-ピカソやモネが見た世界 日本経済新聞社
参考文献
インゴ・レンチェラー/バーバラ・ヘルツバーガー/ディヴィッド・エプスタイン(編)野口薫・苧阪直行(監訳)(2000). 美を脳から考えるー芸術への生物学的探検 新曜社/ロバート・L・ソルソ(著) 鈴木光太郎・小林哲生(訳) (1997). 脳は絵をどのように理解するか-絵画の認知科学 新曜社
受講生への要望
授業の開始までに、可能な限り、テキストを入手し、できれば参考文献とあわせて通読しておくこと。
授業計画
授業ではテキストの各章の分担発表をもとにした質疑応答、討論が中心となる。以下に、おおよその授業計画を示した(詳細は、授業第1回目のオリエンテーションで明示するので、必ず出席すること)。
(1)オリエンテーション(レジュメの作成法、発表方法、評価の方法、オフィスアワー、テキスト発表の割り振りなど)
(2)本質的なものを求めて-脳からのアプローチ/本質的なものを求めて-美術からのアプローチ
(3)「眼で見る」という神話/神経生物学から見たフェルメールとミケランジェロ
(4)プラトンのイデアの神経科学/本質的なものを求めて-キュビスムのアプローチ
(5)視覚のモジュール性/見ることと理解すること
(6)視覚美のモジュール性/プラトンのイデアとヘーゲルの概念の病理学
(7)受容野/モンドリアン、マレーヴィチと線の傾きの神経生理学
(8)モンドリアン、ベン・ニコルソン、マレーヴィチと正方形や長方形の神経生理学/受容野によって生じる知覚の諸問題
(9)『メタマレーヴィチ』と『メタカンディンスキー』の神経生理学/キネティック・アート
(10)顔の知覚不全と相貌失認の肖像画/色彩視の生理学
(11)フォーヴィストの脳/抽象絵画と具象絵画の神経科学
(12)モネの脳
(13)授業のまとめ
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