2008 syllabus

授業概要

　視覚的注意に関する認知心理学の最近の研究成果を内外の文献の講読を通じて学習する。実験の積み重ねによって明らかにされた様々な現象，その背後にある人間の視覚情報処理の原理やメカニズムについて理解することを目標とする。

課題・評価

　平常点（出席・発表・議論への参加）による。

テキスト

　『心理学評論』誌の「視覚的注意」特集号（2003年・46巻3号）を中心に，視覚的注意に関する英文・和文のレビュー論文を使用する。

参考文献

受講生への要望

　担当した文献の内容を手際よくまとめ，参考書や引用されている文献も参照しながら，分かりやすく発表することを心がけてほしい。自分の担当ではない文献についても事前に目を通し，質疑応答に積極的に参加することが望まれる。

授業計画

　はじめに視覚的注意の研究を包括的にレビューした後，以下の各論的テーマを取り上げて学んでいく。
・視覚探索（先行呈示効果，文脈手がかり効果などのトピックスを含む）
・注意の捕捉
・見落とし現象，注意の瞬き
・オブジェクトベースの注意
・負のプライミング