コード
WA12-01
系列
人間科学専攻(博士前期課程)
授業科目
基礎心理学特論Ⅰ
副題
(人間科学の方法論の基礎を学ぷ)
副専攻
担当者
高橋 雅延
単位
2
期・曜時
前期 木4
対象学年
院生のみ
特記事項
授業概要
心理学を含む人間科学における研究能力の基本を身につけるために、研究テーマの見つけ方、仮説の立て方、研究方法の選定の仕方、研究の実施とデータ分析時の注意点、学会発表のポイント、論文の書き方、について、テキストを読みながら学ぶ(毎回、全員がコメントを提出)。また、実際のデータ収集と分析も併せて行う。
課題・評価
発表(内容および発表技法を評価)60%、質疑応答・討論20%、コメント(論理性、明確性などを評価)20%
テキスト
(前半)高橋順一・渡辺文夫・大渕憲一(1998).人間科学研究法ハンドブック ナカニシヤ出版/(後半)大野木裕明・中澤潤(編著)(2002). 心理学マニュアル 研究法レッスン 北大路書房
参考文献
アン・サール(著) 宮本聡介・渡邊真由美(訳)(2005). 心理学研究法入門 新曜社/宇野賀津子・坂東昌子 (2000). 理系の女の生き方ガイドー女性研究者に学ぶ自己実現法 講談社
受講生への要望
教員自身の経験に基づいた心理学の実証研究に必要なノウハウの数々を紹介するので、初めて実証研究に触れる院生だけでなく、すでに実証研究に携わっている院生も観迎する。
授業計画
授業は2冊のテキストの各章の分担発表をもとにした質疑応答、討論が中心となる。これらと平行して授業時間外に指定された課題実験のデータ収集と分析を行う。以下に、おおよその授業計画を示した(詳細な内容は、授業第1回目のオリエンテーションで明示するので、必ず出席すること)。
(1)オリエンテーション(レジュメの作成法、発表方法、コメントの書き方、評価の方法、オフィスアワー、課題実験の説明、テキスト発表の割り振りなど)
<前半:前半のテキストの各章の分担発表>
(2)研究とは何か/データの収集
(3)研究の設計と管理/文献調査の方法
(4)メッセージ分析/観察法
(5)調査的面接法/フィールド研究におけるインタビュー
(6)質問紙調査法/実験法/研究論文の書き方
<後半:後半のテキストの各章の分担発表>
(7)知の共同体への参加の技法/心理学論文の探し方、読み方と書き方
(8)理論的仮説や経験的理論を実証的に検討する/追試研究によって成果を共有化する
(9)時代の変化を検証する/文化普遍性を追求する
(10)実証された理論を別領域に応用する/実験条件を追加・拡張して検討する
(11)成果の適用年齢を拡張する/説明を実証的に統合して解決する
(12)個に接近する新技法を適用する/データ収集・処理・報告をめぐる落とし穴
(13)授業のまとめ
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