コード
TD43-01
系列
史学専攻(修士課程)
授業科目
東洋現代史特講
副題
(現代中国のグローバル化と産業構造の変動)
副専攻
担当者
沢田 ゆかり
単位
4
期・曜時
通年 金2
対象学年
学部3・4年生も可
特記事項
授業概要
現代中国の抱える経済課題を、歴史的な視点をふまえて分析する。前期は計画経済から市場経済への移行がなぜ高度経済をともなって持続しえたかについて考察をおこなう。また個別の産業の発展過程をとりあげる。後期は、グローバル化に伴う所得間格差や地域間格差経済をとりあげ、現在の社会的安定度を検討する。
課題・評価
(1)出席、(2)授業内での質疑応答、(3)学年度末のレポートの三点から総合的に評価する。
テキスト
授業の中で資料を配付する。
参考文献
加藤弘之・上原-慶編『中国経済論』ミネルヴァ書房(3200円)
受講生への要望
出席重視につき、無断欠席は厳禁。やむをえない事情で欠席する場合は、事前に教員に連絡すること。
授業計画
以下の各項目について分析をおこなう
1.現代中国経済の特徴(持続可能な経済成長か?)
2.近代史における工業の発達(19世紀末から中国革命までの展開、国民経済の形成、租界と華僑)
3.社会主義計画経済の特質と限界(ソ連・東欧との対比、理念と実態、今日的意味)
4.移行経済の実相(初期条件による漸進性、郷鎮企業の急成長、地域間での競合、市場移行の中国的特性)
5.改革期の農業経済(生産請負制への転換、三農問題の発生、WTO加盟~強制蓄積から保護へ)
6.企業体制の転換(所有と経営の分離、公有制企業の民営化、コーポレート・ガバナンスの確保へ)
7.工業化戦略(沿海重視の不均衡発展、沿海-内陸格差の発生、西部大開発と「調和社会」の提唱)
8.財政と金融(引締と緩和のサイクル、分税制の限界)
9.所得格差(失業の認定、貧困の計測、階層間分化)
10.人口の矛盾(人口爆発、産児制限の導入、高齢化)
11.社会保障の実施(失業保険、年金、医療、生活保護)
12.貿易大国への道(経済特区、内販投資、WTOとFTA、対米貿易摩擦、人民元の切り上げ)
13.国境を越える中国企業(対外投資の増大、多国籍化)
14.香港・台湾と北東アジア(経済交流、民主化、対中関係)
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